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夜活!ナイトカルチャーで元林院の歴史を知る [その他]

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火曜日、以前ここで紹介させていただいた「ならまちナイトカルチャー」に行ってきました。

この日の演目は「元林院の文化と奈良の舞観賞」
二部構成となっており、第一部はかつて花街として栄えた元林院の文化を華やかだった頃の写真の紹介、第二部は日本舞踊坂本流家元の坂本晴江社中による奈良の舞の鑑賞です。

19時の閉店後簡単に夕食をとり、20時ちょっと前にならまちセンターへ。
2Fの市民ホールの入口でチケット代500円を払ってホール内へ入ると、すでに100名ほどのお客さんが席についていました。
客層は、やはりというか年配の方が多め。観光客の方というよりは地元の方がお友達同士で集まられているように見えました。きっと毎回楽しみにされているんじゃないでしょうか。
また外国人観光客の方の姿もみかけましたが、館内の解説が日本語オンリーなので、いったい何が行われているのかわからないといったご様子。これは今後の課題ですね。
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第一部は元林院の文化を昔の写真で紹介するという内容。
「元林院写真ギャラリー(ならまちかど博物館)」の館長をしておられる建築家の山下喜明さんが解説してくださいました。

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元林院が花街として栄えたのは明治末期から昭和にかけて。
中でも大正の終わりから昭和の中頃には、200名以上の芸妓や舞妓、十数件の置屋という大阪や京都に負けない規模の花街だったとか。
現在も元林院には4名ほどの芸妓さんがいらっしゃるそうですが、華やかだった頃に比べるとかなり少ない人数ですね。

当時の写真で見るならまちは活気にあふれていました。
現在でも残される街の風景、当然ながら変わることのない興福寺や猿沢池など、写真の背景に見慣れた景色が写っているのに、どこか遠い異国の風景のような不思議な感覚。

これらの写真は、元林院写真ギャラリーで見ることができるそうなので、今回見逃した方もぜひ一度行ってみてください。場所は餅飯殿商店街から行くと暗渠になっている率川の道の一本南側の路地、通称「傘通らずの道」にあります。商店街から覗くと道の中ほどに「ガネーシャ(象の頭をしたインドの神様)」の絵が見えるあの通りです。
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さて第二部は「奈良の舞鑑賞」です。
日本舞踊坂本流家元の坂本晴江社中による舞は鮮やかで繊細、そして悲しく力強い。本当に素晴らしいものでした。
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日本舞踊は踊り手の立方(たちかた)と唄と三味線の地方(じかた)に分かれて双方のコンビネーションによって情緒豊かな舞が完成します。
静かなホールに響く三味線の音色、艶のある唄、指先や視線まで計算され尽くした舞、時折発する踊り手のセリフまわし・・・見ているこちらも緊張するような研ぎ澄まされた空間です。

肝心のストーリーのほうはちょっと難しかったです。
隣で見ていた外国人の方は、きっとこちらは日本語ができるから理解できているとお思いでしょうが、まあ同じようなものですよ。お恥ずかしいですが。
これを機会にちょっと勉強したいなと思いました。

最後に挨拶に登壇された坂本晴江さん。御年90歳以上だそうですが、凛とした立ち姿と張りのあるお声は、全くそうは見えない。芸の道で長く鍛えられた方はいくつになっても美しく素敵なんですね。

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以上、1時間ちょっとで終了したナイトカルチャー。料金もワンコインの¥500でかなりお手頃。
気軽に奈良の文化を覗き見るにはちょうど良いイベントだと思います。
5/18から始まった今回のイベントは本日5/29(木)の落語鑑賞、明日30(金)雅楽鑑賞、31(土)の狂言鑑賞で終了となりますが、興味のある方はまた次の機会に一度ご覧いただければと思います。


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