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眺めていると欲しくなるカトラリー。TI-1シリーズ [商品紹介]

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なんだこれは?というかたちの物体。視力検査のときに目を隠すやつ・・・、ではありません。
実はディナーナイフとフォークなのです。左奥がフォークなので消去法でいくと右の丸いほうがナイフです。
ピザカッターのようなシルエットですが、刃が回転するわけではないので、ぜんぜん使い方は異なります。
ACART LIFESTYLEでも初登場のこのカトラリー、TI-1と言います。

デザイナー五十嵐威暢(いがらしたけのぶ1944-)は東京とロサンゼルスを拠点に活動を続けたデザイナーで、1970年代から2000年頃までグラフィックやプロダクトデザインで数多くの作品を作り続けました。2000年から現在までは日本を拠点に彫刻家としての活動がメインとなっています。

代表作はデザインの分野でいうとMoMA(ニューヨーク近代美術館)のポスター、カレンダー、ショッピングバッグなどを手がけたり、日本の多くの企業や大学などのコーポレートシンボルをデザインしています。

その五十嵐氏がデザインしたカトラリーシリーズがこのTI-1。
ドイツiFデザイン賞や1990年のグッドデザイン賞を受賞した他、MoMAでの販売もされている世界的に有名な製品です。

このシリーズをデザインするにあたり氏は3案を提案したとのことですが、結局燕の技術をもってしても、設備や体制、そしてコストなどの点から実現できたのは、このデザインだけになったのだとか。

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機能だけでなく食卓におけるエンターテインメント性を導き出したカトラリーと評されるTI-1は、造形的には極めてシンプルな形状ながら、様々な面とエッジのカーブを組み合わせることで、完成されたフォルムをかたちづくっています。
そしてその面構成を際立たせるのが鏡のような鏡面仕上げ加工。
この製品を製造する際には、実に40~50におよぶ機械加工と手作業の工程があり、極めて高い技術が要求されるのだそうです。

製品化したのは燕振興工業。
以前ご紹介した葉っぱのかたちの箸置き、その名も「葉枝おき」を製作している新潟県燕市の金属製品メーカーです。大正8年の創業以降、ナイフの製造にはじまり金属洋食器メーカーとしての地位を確立した後、昭和40年代からはステンレスの鏡面加工技術でカーブミラーや道路標識、グラフィックサインなどの分野にも進出しています。
近年でもgrafによるデザインのSUNAOシリーズ、nendoデザインのequbo.シリーズなどのカトラリーを発表するなど、デザインコンシャスな方向性で話題をさらっています。

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そのユニークで斬新なかたちからは、格好だけで使いにくいのでは?と思ってしまいますが、実際に手に持ってみると意外に持ちやすく、先端の角度や形状が絶妙に考え抜かれていることに気づきます。
もちろん特に円形のナイフに関しては決してオールマイティーというわけにはいかず、例えばステーキなどで肉を切る際はよくても皿に残ったソースをすくうという場合にはその曲線が邪魔になりますし、魚や骨付きのチキンなどを扱う際にはもっと先の尖ったナイフが必要だと感じるのは間違いありません。

このようにこれ一本で何でも使えるというものではありませんが、逆に今日こそコレを使うのだという特別な日を楽しむことができれば、今まで以上に素敵な食卓を演出することができるでしょう。

誤解の無いように補足しておきますと、このシリーズは他にもたくさんの種類がラインナップされています。
たとえばナイフも通常の太さのものや、より刃が細く柄と同じ太さになるストレートナイフなど数種類用意されていますし、フォークやスプーンも各サイズいろいろありますので、このシリーズだけで毎日の食事をこなすことはできます。
当店でもその他の商品もお取扱いを検討していますので、その際はまたご報告します。

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正直に言うと最初はこの変わった形のナイフとフォークだけの取扱にとどめ、観賞用と言うと言い過ぎですが、特別な日のカトラリーとして販売しようと思っていたのですが、実際毎日眺めていると他の種類も欲しくなってしまったのです。というくらいクセになる質感・・・。ぜひ一度お店で手にとってお確かめいただければと思います。

ACART LIFESTYLE online store
TI-1円形ディナーナイフ 税込¥1,728
TI-1ディナーフォーク 税込¥1,026


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