またしてもモルタル。薄い曲がる割れない。mortar FLOORWALL [商品紹介]
工事中の覆いがとれて数日前から現れたビルの壁面。
解体された建物の跡や今まで隠れていた荒れたコンクリートの地肌が露わになり思わず足を止めてしまいました。
色づきはじめた枯れ葉が落ちる石造りの階段、分厚く重そうな雲、歩道のコンクリートと鉄のフタのコンビネーション・・・。
その質感に心奪われる瞬間、素材の持つ感覚を切り取りたい衝動に駆られ、思わずシャッターを切ることがあります。
本日紹介させていただくPULL +PUSH PRODUCTS.の作家、佐藤延弘氏も、きっと同じような気持ちで、素材の質感を切り取り、再構成するという手法で作品をつくられているのではないでしょうか。
ご本人とそんな話はしたことがないので勝手な想像ですが。
mortar・・・2014年にスタートした新たなコレクションライン。
以前ご紹介したMORTARを小文字にしただけのようですが、どうやらより素材の質感にこだわった感覚的なシリーズのように思えます。
人の生活を構成するすべてのモノは「感覚」として置き換えることができるという概念のもと、 建材等として使用される「モルタル」を重く固い素材といった単に物体を構成する「材料」として捉えるのではなく、人の「感覚」を刺激する1つの要素として捉え、さらに「感覚」から「モノ」へと再翻訳することを探求していく・・・というのがこのシリーズのコンセプト。(出典:PULL +PUSH PRODUCTS.webページより)
先ほどの「素材の感覚を切り取りたい衝動」を素直に落とし込んだモノがそのまま作品になっているようです。
というわけで製品のご紹介です。
昨日チラリとお見せしたもの、これがmortarの「FLOORWALL」という製品です。
一言でいうと「モルタル製のマット」。
またしてもモルタルという素材を、今度は極めて薄く成形したもの。
使い途はお部屋の床、フローリングの上に敷いたり、テーブルの上に置いたり、ポスターのように壁に貼り付けてみたり。
モルタルそのものの風合いをお部屋に持ち込むことができる製品です。
特徴はとにかくその薄さにあります。
実測で約3.5mm、普通ならパリっと折れるはずのなのですが、この製品は柔らかく曲がるのです。
秘密はその製法、モルタルと一緒に特殊な繊維を練り込むことで、柔軟性が生まれます。
もちろんモルタル自身はもろく硬い素材なので、表面には無数のひびが入っているのですが、繊維のかげで割れたり剥がれたりしません。平らな場所はもちろん、多少段差やカーブがある場所に敷いても、その形に添わせることができます。
裏面にはラバー素材がコーティングされているので、少しベタついた感覚。床に置いてもフローリングを傷つけず、そして滑りません。
柔軟性や重み、そして裏面のベタつき、何かに似てる・・・ちょうどオフィスの床に敷くタイルカーペットっぽい感じでしょうか。
リビングで床に敷き、その上にチェアを置いても大丈夫。
使い込むほどにひびは増え、その風合いはより深みを増すと思います。
もちろんわざと大きなひびを入れて、その質感を楽しむこともできます。
建築物の質感を手軽にお部屋の中に。以前ご紹介したMORTARのインセンスポットやプランターと同じですが、このmortarシリーズはよりリアルというか縮尺が1分の1になった感じがします。
今回入荷したのは、円形の「Circle」のSサイズφ400mmとMサイズφ740mm。
そしてデスクマットとしても使えそうな角形「Square」Sサイズ445x290mmの3種類。
価格は以下のとおりです。
mortar FLOORWALL Circle Solid Sサイズ 税込¥7,560
mortar FLOORWALL Circle Solid Mサイズ 税込¥12,960
mortar FLOORWALL Square Solid Sサイズ 税込¥4,968
表面の仕上げがソリッドと呼ばれるツルッとした艶のあるもの。
カタログではもっと大きなサイズや木目仕上げのものもありますので、もしご希望であればお取り寄せも可能です。
ただしこの製品も手作り(しかも作家の佐藤氏本人の手仕事)なので、注文から完成までに1~2カ月程度お時間がかかります。
まずは店頭の在庫を実際にご覧になってご検討いただくのがよいかと思います。
もちろん今すぐに欲しいという方はACART LIFESTYLE online storeで、在庫のあるうちにご購入いただくことも可能です。
素材の質感の魅力に逆らえない方は、ぜひお早めに。
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