今週末まで!興福寺特別公開にいってみました。 [奈良のこと]
見たい見たいと思っていた興福寺特別公開2015。昨日の朝いつもより1時間ほど早く家を出て、やっと行ってまいりました。
「中金堂再建現場 ~天平伽藍復興の要、最大級の木造建築、ついに公開!」
まずは東金堂のちょうどお向かいにチケット売り場がありますので、こちらでチケットを購入します。
大人1人1500円ですが、以前もご紹介したように「中金堂再建現場」の他、その半券で東金堂と国宝館も拝観できます。しかも半券は2015年12月31日まで有効ですので、とりあえず今は中金堂だけ見て、東金堂と国宝館は後日にしても大丈夫。
ACARTのように一度にすべて拝観する時間のない人にもうれしいですね。
また拝観料はSuicaやICOCA、PASMOなどのICカードがあれば200円割引になります。電車などをご利用になる方は大体お持ちかと思いますが、あまり持ち歩かない、という方もぜひ携帯してお出かけください。
チケット売り場から少し北へ行くと再建現場への入り口があります。手前にクロークがあるので、荷物がいっぱいのバックパッカーさんも手ぶらでゆっくり見られます。
また、入り口でチケットをもぎっていただく際に興福寺オリジナルエコバッグもいただけます。その中には「興福寺中金堂再建の歩み」というパンフレットも入っていますので、こちらも参考にしながら見学しましょう。
さっそく、まずは1Fへ。槍鉋(やりがんな)の実演やその他にもさまざまな展示があります。
20分の1サイズの中金堂模型、中金堂再建の歩みをおさめた写真の展示、三手先組物、1/2鴟尾レプリカと実寸の図面・・・などなど。
中でもこのスペースでの目玉は完成後の中金堂を疑似体験できるバーチャルリアリティゴーグルでしょう。ACARTが到着した9時半頃はまだ人もまばらでしたが、帰りにもう一度立ち寄るとすでに行列ができていました。
ちなみに時間の都合で見られなかった槍鉋の実演は ①10:30~②14:30~ で毎日行われるそうです。さらにその際に削った木材は、自由にお持ち帰りできます。中金堂再建に使われている木材と同じカナダ産のヒノキだそうです。
1Fを見たら、次は傾斜30度のスロープを登っていよいよ中金堂3Fへ。
スロープはかなり急ですので、確かにサンダルやヒールでは危険です。クロークの隣にはレンタルシューズ(200円)もありますのでヒール等で来られた方も履き替え可能です。
中金堂3階では屋根瓦が目前に見えます。整然と並んだ瓦のラインや細かい模様の美しさ。
そしてこちらは鬼瓦。北円堂付近で出土した奈良時代の鬼瓦をもとに復元したものだそうですが、横から見ると目玉が飛び出ていて迫力あります。近くで見るからこんなこともわかりますが、出来上がって下から見たのではきっとこんな細部はよく見えなくなりますね。
そして3F張出口からは普段見ることができない、きっとこの先もう見ることがないであろう景色が楽しめます。西側の眼下には南円堂、北円堂と現在整備中の北円堂回廊。東側には五重塔が目線の高さに。
また3Fには先日上棟された鴟尾があります。西側の鴟尾には「再建で天平の風が吹くだろう」という願いを意味する銘文が書かれているそうです。吹いて欲しいですね、天平の風。
さて次に2階部分では「三手先組物」に注目です。古代の重要な仏堂に使われたという大きな組物は鮮やかな朱色でかなりの存在感。
まだ瓦が乗せられていない屋根の下地も見えます。
最後に1階では中金堂の内陣を見学できます。
正面にかかっている絵は、今は仮金堂にいらっしゃる御本尊の実物大。
・・・があるのですが、残念ながらここは撮影不可。というわけで冒頭の20分の1模型の中金堂入り口の写真でした。いやあよく出来てる。
さらに上を見上げると美しい天井が。こちらは本物。
何度もしつこいようですが、中金堂の鴟尾、瓦、外観を、これほど間近で見られるのはこの機会ただ一度。
今日を除くとあと2日しかありませんが、ご都合の合う方はぜひ見学へいらしてください。
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会期:2015年4月6日(月)~4月19日(日)
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観場所:興福寺 中金堂再建現場見学+東金堂+国宝館
拝観料:大 人 1,500円
中高生 1,000円
小学生 500円
※中金堂再建現場・東金堂・国宝館 3ヵ所共通券
※券売時間:午前9時~午後4時
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