子供のお祭り地蔵盆。 [奈良のこと]
二十四節気は「大暑(たいしょ)」になりました。
蝉の声が一段とにぎやかになり、暑さが最も厳しくなるときです。
まさに夏本番。
昨日から今朝にかけては梅雨に戻ったかのようなお天気でしたが、雨があがったこれから先は最高気温を更新するような暑い日が続くのでしょうか。
大暑の日といえば全国的に「打ち水」をするのが近年流行っていますよね。ヒートアイランド現象の緩和策として定着してきた打ち水ですが、これには「清める」という意味もあり、昔は門前に打ち水をしてお客様を迎えるのが心遣いとされていました。
同じく大暑の日には動物園の白くまに氷をプレゼントする微笑ましいニュースも定番となっています。
当店のご近所にあるかき氷のお店ほうせき箱さんでは連日沢山の人々が列をなしていますし、人も白くまも夏に氷はつきものというわけですね。
さらに調べてみると、大暑の日はてんぷらを食べる日なんだとか。全然知りませんでした。
その理由は「暑さに負けないように、栄養豊富なてんぷらを食べて夏を乗り切ろう」ということなんだそうです。暑さでバテた体にはなんだか胃もたれしそうな気もしますが、逆に喝を入れるということなんでしょうか。よくわかりませんがせっかくなので美味しいてんぷらを食べたいですね。
大暑や天ぷら以外にも、忘れてはいけないのが7月23日(場所によっては24日)は地蔵盆。
奈良では路地の奥や道の片隅などにひっそりと祀られているお地蔵様をよく目にしますが、このお地蔵様の縁日が地蔵盆です。
もともとお地蔵様は子育てや子供の守り神としての民間信仰の神様ですので、子供の健やかな成長を願うのが主旨のこのお祭り。
この日は地域のお地蔵さんのヨダレかけを新しく掛け替えたり、子供の名前が入った提灯を新調したりしてお地蔵さんを飾ります。
他にもみたらし団子を焼いたりくじ引きをしたりという昔ながらの光景が奈良のあちこちで見られる、地元密着型の伝統行事です。
小さな自治会や町内会単位で行うのでどちらかというとこぢんまりとしたお祭りなのですが、昨年ひときわ賑わっていたのが「花芝地蔵盆」。
花芝商店街にある飲食店さんが提供するフードがとてもおいしそうでしたが、どうやら今年もおいしいもの屋台や、似顔絵うちわ、ちびっ子ゲームなどのコーナーが用意されているようです。
地域の人じゃなくても、気軽に参加できそうな地蔵盆ですね。
他にも十輪院や福智院、帯解寺、不空院などで地蔵盆が予定されているようです。
ご興味のある方は日程等ご確認の上、のどかで昔懐かしい風情のお祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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