秋の奈良。今週末の紅葉は? [奈良のこと]
正倉院展は終わってしまいましたが、まだまだ観光のお客様で賑わう奈良市内。
色づく木々を眺めながらゆっくりとお散歩を楽しめる季節が始まりました。
そんな奈良の紅葉スポット、現在の様子をご報告します。
訪れたのは昨日の木曜日。きたまちの自宅からならまちのお店までのいつもの通勤ルートです。
まずは東大寺。
毎回穴場のオススメスポットとしてお伝えしている大仏殿の北東の大仏池や正倉院正面の銀杏並木の様子です。
モミジやナンキンハゼなどの赤色はまだ6~7分といった感じですが、イチョウのほうは見頃も終盤、すでに鮮やかな黄色い絨毯があたりに広がっています。
ちなみにこのあたりのイチョウは銀杏の実がなる雌株がたくさんあります。そのためこの時期になるとそれを拾うための袋を提げたご近所の方の姿もみられますが、銀杏の実が熟したときの匂いもすごいのです。街なかで見る街路樹のイチョウはほとんど雄株なので、ある意味今どき珍しい体験ができます。
戒壇院の脇から水門橋を抜けて県庁方面へ。
国道と平行に走るこの道には、入江泰吉旧居や依水園、吉城園などの庭園があり、風情漂う家並みとあわせてゆっくり散歩するにはもってこいの道です。
このあたりのモミジは部分的に赤く色づき、まだ鮮やかな緑色のままの葉とのコントラストがとても素敵です。
ちなみに今週末の11/14(土)と15(日)は「関西文化の日」ということで、入江泰吉旧居と吉城園は無料で見学できるそうです。
他にも近隣の施設では奈良県立美術館や入江泰吉記念奈良市写真美術館、奈良市杉岡華邨書道美術館なども無料開放されます。詳しくは「関西文化の日」で検索してみてください。
さて吉城園から県庁に向かって進み、国道に出て右手、吉野本葛のお店「天極堂奈良本店」の隣にあるのが「みとりい池」。
その横に立つ大きな銀杏の木もすでに落ち葉が舞う美しい姿を見せていました。
通勤やお仕事でクルマを使う方々も、この季節にはこの大きなイチョウに少し癒やされるのではないでしょうか。
さらに今度は県庁前を通り越し、奈良ホテルの横の荒池。
こちらはナンキンハゼが僅かに残る程度で、見頃はすぎつつあるようです。そういえば夏場はこの池が真っ赤になるほど水草が発生して話題になりましたが、今では清掃も完了し美しい水面を見せています。
さてそろそろお店に向かわないと。
ならまち大通りに入るとすぐにそびえ立つシンボルともいえるイチョウ。
すでにほとんどの葉が散ってしまいちょっと寒々しい見た目になってしまいました。
正倉院展が始まった頃までは、誇らしげに高くそびえる幹に、陽の光に輝く黄金の葉が、まあるいシルエットでたくさん茂っていたのですが。
本日はこんなところで。
せっかくの行楽シーズンですが、お天気は今日の夕方から日曜日にかけて雨になるという予報です。先週も日曜日は雨・・・ちょっと困ります。
でも小雨程度なら木々を濡らし、ひときわ色鮮やかな景色が楽しめるでしょうし、しっとりとお散歩を楽しみたい方には逆によいかもしれません。
ぜひゆったりと紅葉をお楽しみください。
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