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古都祝奈良アート巡り。今度はならまちへ。 [奈良のこと]

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暑いくらいに見事な秋晴れだった昨日、定休日を利用して終了間近の「古都祝奈良」アート巡りへ行ってきました。
早速ご紹介します。


奈良町にぎわいの家 「FLOW (okada)」「FLOW (hayashi)」岡田一郎 林和音
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にぎわいの家は約100年前に建てられた町家で、現在は二十四節気をテーマに町家の良さや生活文化を発信する場所として活用されています。以前このブログでもご紹介したことがありますが、茶室や広い座敷、金箔の貼られた仏間のほか、襖絵や装飾など、大変見どころの多い空間です。
こちらに展示されているのは2人の作家さんの作品。

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まず目に入るのは棕櫚縄や裂いた布地を編んで作られた大きな立体。こちらは林和音さんの作品で、ある場所では部屋いっぱいに、そしてまた別の場所では天井に・・・いたるところに植物の根や幹にも見える物体が、まるで生きているように展示されています。

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そしてもう一つは岡田一郎さんの作品で、お庭の井戸から始まる3ステップの作品。まずはお庭にある井戸を覗きます。ほんのり光っているのが見えます。その次、ちょっと離れた場所にある蔵へ行って、ドアに開いている小さな穴から中を覗くと・・・(ネタバレになるので自粛します)。さらに2Fへ登ると・・・(自粛)。
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かつてならまちの多くの家で使われていた井戸を通して、新しいならまちの風景を提示する作品なんだそうです。


公納堂町の路地奥 「人間の家」西尾美也
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場所はならまちのカナカナさんやならまち工房の近く、格子戸の奥に続く路地の両側に町家を改修した店舗が並ぶ場所のさらに奥です。

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ならまちの住民から集めた古着を四角く切ってつなぎ合わせてパッチワークにし、さらにその大きな布で家を作った作品です。
かつてTシャツやズボンであっただろう一つ一つの布地にはそれらしい文字や微笑ましい柄がプリントされていて「誰が着てたんだろう?」、「どんなお洋服だったんだろう?」と想像してしまいます。

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またお家の中は意外と明るく、入る光がパッチワークを通して様々な色になってステンドグラスのようでした。


鎮宅霊符神社 「ボタン/雨」西尾美也
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こちらにある「ボタン/雨」は公納堂町の路地奥「人間の家」と連動した作品です。
「人間の家」を作った古着からはずしたボタンをつなぎ、雨に見立てて神社に展示しています。

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キラキラと光るボタンはどれも誰かのお洋服だったもの。やはり「このボタンはどんなお洋服についてて、どこへお出かけしたんだろう?」と想像したくなります。自分のお洋服と同じものがあったりして?
鎮宅霊符神社は、かつて多くの陰陽師が居住していたとされる陰陽町にある神社で、江戸時代に幕府から暦の出版を許された陰陽師(暦氏)によって守られてきました。坂道の頂上にあり、暦に欠かせない北極星を正面に見ることができる場所とも言われます。

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この場所が降り注ぐボタンの雨をさらに不思議でノスタルジックな雰囲気にしているようにも思えます。


久しぶりにお邪魔したにぎわいの家や公納堂町の路地奥、初めて行った鎮宅霊符神社。
どれも「古都祝奈良」がなければこのタイミングで行くことも無かったので、この機会をうれしく思いました。
また別の展示も見に行きましたので、近日中にご紹介します。
「古都祝奈良ならまちアートプロジェクト」は10月23日まで。
ぜひ会期終了までに足をお運びください。


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