今年の采女祭は10月4日(水)です。 [奈良のこと]
去る9月1日のブログで、奈良の9月のイベントや伝統行事についてお伝えしましたが、そこでACARTは重大なミスを犯してしまいました。
本日のブログタイトルの通り、今年2017年の采女祭は「10月4日」であるにも関わらず、何を勘違いしたのか「9月15日」と書いてしまったのです。
大変失礼いたしました。訂正してお詫び申し上げます。
今年の采女祭、正しくは「10月4日」です。9月の行事ではないのです。なんと不甲斐ないACART!
ブログをご覧になった方、9月15日だと思った方、本当に申し訳ありませんでした。
※9/1の記事は修正済です。
そんなわけで、采女祭についてもう一度ご紹介します。
采女祭とは、毎年中秋の名月に行われるお祭りです。
簡単に言うと、「猿沢池に入水した采女の霊を祀る祭」ですが、采女とは人の名前ではなく職名で天皇の日常の世話をする女官のこと。
「その昔、帝の寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水した采女の霊を慰めるために社を建てた。しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした」という伝説に基づき、采女を祀るためのお祭りが采女祭なんです。
当日は天平衣装をまとった「ミス奈良」や「ミスうねめ」などが市内を練り歩き、猿沢池に浮かんだ管絃船に乗り、最後は「花扇」を池に浮かべる、という華やかなお祭りです。
で、このお祭りが行われるのが毎年「中秋の名月」と決まっています。
中秋の名月というのは旧暦の8月15日にあたる日。それは毎年決まった日程にはならず、もちろん平日も土日祝日も関係ありません。
ですので、9月になったり10月になったりするのです。
簡単に調べたたところ、近年ですと2014年が9月8日というのが比較的早い時期の采女祭で、今年が10月4日ですから1ヶ月近くもずれることがあるのです。
こんなお祭りあるんだな~、と改めて感心しました。
そして昨年は9月15日でちょうど十五夜お月様の「十五」と日付の15がマッチしていて覚えやすかったのですが、これですっかりACARTは「采女祭=中秋の名月のお祭り」ではなく「采女祭=9月15日のお祭り」と勘違いをしてしまったのですね(言い訳)。
いやあ、思い込みって怖いですね。
他にも「日付固定」の伝統行事って多いのでうっかり間違えてしまったのかもしれません。
采女さんごめんなさい。ブログ読者の方にも謹んでお詫び申し上げます。
さて采女祭の日程がわかったところで、詳細についてご説明します。
采女祭
【宵宮祭】10月3日(火)17時~ 神事
【本祭】 10月4日(水)17時~花扇奉納行列 18時~花扇奉納神事 19時~管絃船の儀
毎年采女祭の日には、普段閉められている采女神社の扉が開き、参拝することができるようになります。
さきほどご紹介した采女伝説の通り、鳥居に背を向けた珍しい後ろ向きの神社にぜひご参拝ください。
さらにこのお祭りに合わせて2つの特別企画があります。
・『管絃船乗船体験(采女祭の絵馬付き)』
ふだんは乗ることが出来ない管絃船に、特別に乗船いただく事ができます。
9月29日(金)・30日(土)・10月1日(日)・3日(火)10時~16時
※12時~13時は運休。3日は15時まで。
協力金/大人1,200円 子供600円(5歳~小学生)
・『采女ものがたり』(花扇奉納神事終了後に猿沢池にて公演)
うた語り/中橋怜子氏
またこのお祭りの際にのみ、「糸占い」というものを采女神社で特別に販売しています。この占いは「月明かり」の下で「赤い糸」を針に通すことができれば願いがかなうといわれており、毎年お社の付近には月明かりを頼りに針に糸を通す女子が多く見られます。
神社での糸占いや華やかな儀式の他にも、当日は三条通り周辺などに多数の屋台が出現しますので、お子様も大人も楽しめることと思います。
ちなみに中秋の名月は毎年決まった日ではない上に毎年満月とは限りません。
今年も10月4日が中秋の名月、その翌々日の10月6日が満月と、中秋の名月と満月の日付が2日ずれています。
とはいえ、とても美しい月が見られるはずですので、ぜひ10月4日の月と采女祭を楽しみにご覧ください。
最後になりましたが、明日9/9(土)は猫スタッフがやってきます。
大切な采女祭の日を間違えたACARTにご立腹の長女です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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