ACART 中金堂を見る。 [奈良のこと]
振替の定休日を頂き、すでに週も半ば、水曜日となってしまいました。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。
度々お知らせしているように、興福寺中金堂は先日10月7日にめでたく落慶を迎え、その後は明日10月11日(木)まで毎日法要が営まれます。
一般公開されるのは20日からですが、ここ数日興福寺付近は落慶法要に訪れた人で大変賑わっております。
実はこの度ご縁があって、ACARTも中金堂落慶法要への参加案内状を興福寺さまより頂いておりました。
かねてよりその完成を心待ちにしてきた者としては大変光栄かつ幸運なこと。
しかも落慶法要は昨日の振替定休日にも行われておりましたので、いそいそと案内状片手に行ってまいりました。
法要は5日間違ったメニュー?が組まれているのですが、昨日は「南都隣山会厳修 落慶慶讃四箇法要」というもの。
他の日は出席していませんので、その他の法要との違いなどはわかりませんが、昨日の様子をちょっとお伝えできればと思います。
法要は10時からということで、お店に行くよりも早く起きてちょっとだけ改まった格好をして興福寺へ。
落慶法要は基本的には参列者以外には非公開で、外からは見えないように幕が張られています。受付を済ませた後はいよいよこの幕の中へ。
美しい中金堂の前に並んだおびただしい数のパイプ椅子に腰掛けて、開始を待ちます。
撮影は禁止とは言われなかったので、その都度写真におさめさせていただきました。
法要の全体の流れは、
①南都諸大寺の皆さまと式衆の皆さま入場
②舞楽
③献茶(千宗屋師)
④唄匿・散華・梵音・錫杖(薬師寺様・東大寺様・法隆寺様)
⑤舞囃子(観世流シテ方)
⑥讃歎文(西大寺長老)
⑦祝辞(奈良市長 仲川げん氏)
・・・
といった感じ。このあと読経やらお焼香やらもあり、①の皆さまが退出されて、法要は終了でした。
法要の一部始終は、東西の観覧席それぞれに用意された巨大なモニターに映し出され、献茶や舞囃子などの様子もよくわかりました。
そして法要後には出来上がったばかりの中金堂内陣も見学する機会が。
こちらは撮影禁止だったので写真はありませんが、 仮金堂に安置されていた御本尊の釈迦如来像や薬王・薬上菩薩像、旧南円堂所在の四天王像と、法相の14人の祖師を描いた「法相柱」も しっかりお参りしてきました。
中金堂を出て最後に記念品を頂いて終了。
ちなみに記念品は中金堂完成までの歩みを収めた写真集?ブックレット?図録?と、パンフレットやら。
中には美しい散華も。実は法要の途中で度々撒かれていた散華。
殆どは屋根に引っかかって落ちて来ませんでしたし、ACARTは後ろの方に座っていたので撒かれたものをキャッチすることはできなかったのですが、お土産に頂いてとてもうれしく思いました。
301年ぶりの再建、もしかしたら前回の再建にはご先祖様も立ち会ったのかな?と思いながらこの機会をとても有り難く拝見いたしました。
10月20日以降の一般拝観をどうぞお楽しみに。
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