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奈良の桜便り2019〈後編〉。ならまち界隈の穴場スポットは? [奈良のこと]

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昨日は近鉄奈良駅より北側、二月堂裏参道~大仏殿~春日野園地・浮雲園地~飛火野などの桜の様子をお伝えしましたが、本日は後編。
近鉄奈良駅より南側、当店が位置するならまち界隈の桜スポットをご紹介します。
と、言っても・・・実はならまちの桜スポット、意外と少ないのです。今回ACARTが訪れたのは2箇所。でも、ちょっと穴場ですので、ぜひご覧ください。
<写真はすべて4/3(水)の午後撮影したものです>

まずは先日「夜の古白で福笑い」の開催場所となった古白さんのすぐお隣。
「元興寺小塔院跡」です。
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元興寺小塔院跡は、近鉄奈良駅からだと長い商店街を抜けてハナロジさんやカウリさんを通り過ぎ、坂を下ったところ。古白さんの北隣、奈良町音声館のお向かいです。

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「元興寺」という名前がついている通り、奈良時代にはここは「元興寺」の境内でした。そしてこの小塔院跡にあった小塔堂には、今は元興寺極楽坊が所有している国宝「五重小塔(内部構造まで省略せずに作られており、奈良時代の塔の構造を伝える唯一のものとされる)」が安置されていたと考えられています。
ちなみに小塔院は、光明皇后の発願でその五重小塔を置くために作られた寺院。
1451年の土一揆で焼失して再建されることもなく、跡地のみとなっているのだそうです。

そんなちょっと寂しい小塔院跡。
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境内は元興寺の遺構として史跡に指定されていますが、初めてだと入って良いのか迷ってしまうディープな雰囲気。
でも、お隣の古白さんにお聞きしたところ境内の見学は自由にできるとのこと。
とはいえ、もちろんマナーは守って見学しましょう。

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寺院の境内、というより、林・・・、いや、森のよう・・・。
でも、日当たりが良いのか、桜が満開に近いくらいまで咲いていました。他にもいろいろなお花、植物が。
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それにしてもこの景色、なかなかフォトジェニックというか、不思議な光景です。
まるで入ってはいけない時空の歪みに迷いこんでしまったかのよう・・・。
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非常に手入れが行き届いている、というわけではありませんが、お行儀よくすれば軽くお花見くらいは可能です。

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もちろん、お隣の古白さんでは先日ご紹介した発酵玄米とスパイシーなカレーみたいな食べ物、「ゆうちゃん」やネルドリップの美味しいコーヒーも召し上がれます。
古白さんの窓からはこの小塔院跡の桜がとてもきれいに見えるので、オススメです。


さて小塔院跡の桜を見たら、古白さんの方に戻るのではなく、ひとつその森を通り抜けてみましょう。
すると、どこだかよくわからない場所に出るかと思いますが、あら不思議、庚申堂やボリクコーヒーさんがある道にポロっと出ます。
その道を、今回は右へ出て、御霊神社のほうへ。

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御霊神社の北側(裏側?)に、今度は「元興寺塔跡」があります。
先ほどの小塔院跡と似た感じの名前ですが、もちろん違う場所。

実はならまちには「元興寺」と名の付くスポットが3つあります。当店のすぐ近く、元興寺極楽坊のあるお馴染み世界遺産「元興寺」と、先ほどの「元興寺小塔院跡」、そして江戸末期まで五重塔があったこの「元興寺塔跡」の3つ。
いずれもかつて大寺院だった「元興寺」の同じ伽藍の中、一つのお寺の中の施設だったのです。

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門前には『史跡 元興寺塔跡』の碑があり、その先はやはり入って良いのか悪いのかわからない雰囲気。でも、こちらは先ほどの小塔院跡よりももう少しメジャーらしく、海外からのお客様など意外と人がいるので、比較的入りやすいと思います。
門を入って行くと、中には仮堂と五重塔があったとされる「塔跡」があります。

こちらの五重塔は1859年に焼失したそうなのですが、この跡地では今は無き五重塔の礎石を見ることができます。
その規模の大きさからどうやら興福寺の五重塔(約51m)をしのぐ高い塔が立っていたとか。もちろん再建はされていませんので、想像してお楽しみください。
こちらも何か夢の跡のような、ノスタルジックな雰囲気です。
塔跡や境内の様子に目を奪われてしまいましたが、肝心の桜は、塔が立っていたであろう場所のすぐそばにあります。

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ちょうど基壇の上にフワッと桜の枝が伸びていて、礎石とのコラボレーションがこの場所ならでは。
一昨日はまだ咲きはじめでしたが、今週末にはもっと咲き揃い、迫力も増していることと思います。
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ちなみにここにはチューリップなどほかのお花も咲いていて、知る人ぞ知るならまちの隠れたお花スポット。
駅からはちょっと遠くなりますが、その分ゆっくりとお楽しみいただけるかと思います。

最後はおまけ。
ならまち工房ⅡとⅢのすぐ前の道路の中央分離帯にも桜。
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工房へお越しの際にはぜひご覧ください。

この時期の桜の名所はどこも人がいっぱいで賑やかだと思いますが、本日ご紹介したならまちの2箇所は、それに比べておそらく静か。
地元の方にはあまり目新しくないかと思いますが、県外の方や観光でいらっしゃる方には参考にしていただければと思います。

さて、明日はもう土曜日ですね。
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看板猫は次女と末っ子にお願いしようと思います。
どうぞお楽しみに。

<関連記事>
奈良の桜便り2019〈前編〉。奈良公園内のおすすめスポットは?(2019/4/4)


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