秋の奈良の雅なお祭り「采女祭り」 [奈良のこと]

9/10(火)、すでに1週間は始まっている、という方も多いかと思いますが、ACARTは本日が週のはじめ。今週もどうぞよろしくお願いいたします。

週明け早々ですが、今週の金曜日の話題です。9/13(金)には、奈良の秋を彩る「采女祭」が行われます。

「采女祭」は猿沢池の北西にある春日大社の末社「采女神社」の例祭です。室町時代以降 約600年間、受け継がれているという、由緒正しい伝統行事。
このブログでも何度もご紹介していますが、今年もこの季節がやってまいりました。

奈良時代に帝の寵愛を受けていた采女(後宮で帝の給仕をする女官)が帝の寵愛が薄れたことを嘆き猿沢池に身を投じたことから、その霊を慰めるために采女神社が建てられ、そして行われるようになった采女祭り。現在は命日の時期とされる中秋の名月に宵宮祭と本祭が執り行われています。

そう、先程「この季節がやってまいりました」と書きましたが、実はこの時期って、毎年バラバラ。このお祭りは日付固定でも曜日固定でもなく、あくまでも「中秋の名月」に合わせて行われるため、毎年その時期がずれます。今年からACART LIFESTYLEが開業したあたりまで遡ると・・・
2019年→9月13日
2018年→9月24日
2017年→10月4日
2016年→9月15日
2015年→9月27日
2014年→9月8日
2013年→9月19日
ね、最大で1ヶ月位違うんです。そんなわけで采女祭りは暑かったり寒かったり。「季節感があるようでない」という珍しいお祭りかもしれません。

しかも中秋の名月と言いながら実は満月ではない・・・。繊細な采女の女心のように、雅でちょっと不思議な(?)お祭りですね。

時期はさまざまですが、采女祭のスケジュールはだいたい同じ。今年は・・・
9/12(木) 17時~18時宵宮祭
9/13(金) 本祭17時~ 花扇奉納行列
18時~ 花扇奉納神事
19時~ 管絃船の儀

まずは17時頃から、御所車に乗った十二単姿の花扇使のほか、姉妹都市・福島県郡山市の 親善使節団やミスうねめ、NARA CITYコンシェルジュなど総勢約200名が天平衣装に身を包み、 秋の七草で飾られた約 2mの花扇を奉納するため三条通りや商店街を通って采女神社まで練り歩く「花扇奉納行列」。
そして采女神社では18時から「花扇奉納神事」が行われます。
・・・なんですが、今年は花扇奉納神事のあとに、音楽家・曽爾テラワキ氏による横笛の演奏と光の演出「月の旋律」が実施されるそうです 。
どんな感じなのかは、初めての催しなのでわかりません!
ぜひ現場でご覧ください!

そしてその後 、南都楽所による雅楽が流れる中、管絃船が池を周遊し花扇を池中に投じる「管絃船の儀」 が行われ、お祭りは終了。

毎年同じ感じではありますが、「月の旋律」のように、ちょこちょこといろんな催しが差し込まれていたりもします。

ちなみに、このときとお正月くらいしか開かない采女神社ももちろん開扉しています。
1年に1回このお祭りでしか手に入らない「采女祭の糸占い」もここで授与されています!

中秋の名月の月明かりで縫針に赤糸を通せば、願いが叶うと伝えられる糸占。ご興味のある方はぜひ挑戦してみてください。ACARTもなんだかんだ言って最近やっていないので、このところのイマイチ感を払拭すべく、やってみようかと密かに狙っております。

中秋の名月にはぜひ奈良で采女祭りをお楽しみください。
采女祭り

日程:2019年9月12日(木)・13日(金)
※中秋の名月に執り行うため、毎年日付が変わります。
宵宮祭 9月12日(木) 17:00~(采女神社)
本祭 9月13日(金)
・花扇奉納行列 17:00 ~(JR奈良駅~采女神社)
・花扇奉納神事 18:00~(采女神社)※「月の旋律」は神事に続いて行われます。
・管絃船の儀 19:00頃~(猿沢池)
管絃船に乗れる!乗船体験

采女祭では管絃船の儀で使用される 、龍と鶏の飾り「龍頭・鷁首(りゅうとう・げきす)」が船首に施された「管絃船」 の乗船体験です。
受付日時: 2019年 9月 7日(土)、 8日(日)・12日(木)10:00~16:00(2周 約20分、12日は~15:00)
協力金:大人 1,000円、子ども 500円(5歳~小学生)
乗船定員:14名
※12:00~13:00は運休。乗船者多数の場合は臨時便の運航あり。雨天時中止。
※体験は 記念絵馬付。修学旅行生(中学生)は500円 。
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