二月堂十七夜。盆踊りで夏の終りの思い出を。 [奈良のこと]
昨日は振替の定休日を頂いておりました。
せっかくだからどこかへ行こう!と思ったものの、日中は家の用事やら何やらで結局どこにも行けず。
そんな休日ではありましたが、実は楽しいこともあったのです!
昨日は恒例の東大寺二月堂 十七夜。関西の踊り終いとも言われる、盆踊り大会です!
昨年は確か小雨、その前は台風で中止という残念な年が続いていましたが、今年は比較的涼しくて過ごしやすい夜になり、踊るには悪くないコンディション。
ACARTは踊りませんが、久しぶりにあの雰囲気を味わいたい!と思って家事で疲れた体を引きずって行って参りました。
何だかんだで着いたのは19時過ぎでしたが、既に沢山の人が音頭に合わせて踊っていました。
櫓の上では太鼓やギター、もちろん歌も生演奏!夏の終わりの夜風にエレキギターの音が意外とマッチします。
聞いた話だと、この盆踊りには奈良だけでなく大阪など近隣府県ほか、遠くからも沢山の「盆踊ラー」が参戦しているとのこと。
あ!輪の中にはよく知ってるあの人の姿も・・・。
知ってる人も知らない人も、とにかくみなさん独自性が強く、個性的な踊りをされるのが特徴。
まるでクラブで踊るかのような華麗なステップを踏む老紳士、淑女の皆さまはただただカッコいい。
そして元気に声を出し、体を目一杯使って踊る若い少年少女も清々しく。
はたまた日舞の先生かと思うような(本当にそうかもしれませんが)指先まで神経の行き届いた手、きびきびとした足さばきにも感動。
知らない者どうしでもなぜか一緒に踊るだけで心が通じ合い仲間になっていく、外国人の方もたくさん参加されていて、盆踊ラーには老若男女も国籍も関係ないんだという感じ。
つねに笑顔でたのしそうに踊る人々を見ていると、こちらまで笑顔になり、楽しくなる、そんな平和な時間でした。
本当は踊るともっと楽しいのでしょうけど、それはまたそのうちに。でも見るだけでも十分に楽しめます!
もちろん二月堂の上にも登れるので、上から見るのもまたオススメです。
さて、踊りを見ているとある意味お腹いっぱいになるのですが、実際には腹ペコ。
でも大丈夫。二月堂盆踊りには、ちょっとした軽食のお店も出てるんです。
まずは金券を買います。一枚100円で、何枚からでも買えますので、とても良心的ですね。
ACARTはとりあえず5枚購入。これを持って、三月堂の正面にある屋台エリアへ向かいます。
メニューはそうめん、冷やしぜんざい、みたらし団子、柿の葉寿司、かき氷、お茶やジュースなど。
種類がものすごく多いわけではないですが、逆に「どれにしよう?」と迷わなくていい気もします。
何より、この二月堂のそうめんは8月の「功徳日(およく)」のときなども提供されていますが、とても美味しい!けっこうたっぷり入っている生姜が効いてて、さらにおつゆはなんだかとても懐かしいお味がして、何杯でも食べたくなります。
十七夜のほか、二月堂の行事のときにはちょいちょい目にすることもあるので、巡りあった方はぜひご賞味いただきたい、ACARTのイチオシです。
しかもこのときは1杯につき金券1枚、すなわち100円という破格!やはり何杯も食べたくなる!
他にも、空腹に任せてみたらし団子(金券2枚)やらかき氷(金券1枚)やらを食べてすっかり満足。5枚購入した金券もすっかり使い切りました。こんな楽しみも盆踊りならでは。
そうこうしている間にも、踊りはクライマックス。踊る人もどんどん増えて、動きも激しさを増していた気がします。
一心不乱に踊る人々を見ていると、本当に楽しそうで幸せそうで…。時間を忘れて見いってしまった、夏の終わりの盆踊りでした。
帰るころ、いつの間にか夜風は秋の始めの涼しさに。
もちろん、この盆踊りは誰でも参加可能。興味のある方はぜひ来年、踊ってみてください。
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