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空気の器の新作はby福津宣人(前編) [商品紹介]

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少し前の話です。
先々週の定休日10/15(火)、用事が少し早く終わったACARTは、帰宅前に少しだけ回り道をして、春日大社国宝殿を訪れました。

目的は現在開催中の特別展「神獣―かわいい、神の使いたち」を鑑賞すること。
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内容は春日大社の宝物の中から、主題や装飾に用いられた「神獣」にフォーカスした展示でした。
鎧につけられた黄金の虎は、おひげのくるくるがチャーミングで、どう見ても猫、春日大社の古い狛犬はどことなく猫スタッフの末っ子を思わせる微妙な表情・・・展示規模はこじんまりとしていましたが、なかなか見応えのある素敵な展覧会でした。
12/13(金)まで開催中ですので、動物好きの方はぜひ行かれることをおすすめします。


ところでこの国宝殿、ACARTは2016年のリニュアルから施設自体は何度か見学しているものの、実際に(入場料を払って)展覧会を観るのはこれが初めて。
実は楽しみにしていたものがもうひとつあったのです。

それは2Fにある企画展示室に入る手前、1Fの展示導入部にある「神垣」というインスタレーション。暗闇の中、水と光で春日の聖域を表現した展示物は、宝物を鑑賞する前に見学者の心を静めるための部屋です。
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係の方に撮影の許可をもらい、じっくりとその空間に身をおいてみました。
真っ暗な部屋の中心に置かれた大きな水盤。
作品名「神奈備(かんなび)」は水面にに春日大社境内で撮影された映像が映し出されています。どこからともなく時折落ちる水滴で、映像や天井に反射した光がゆらぐ様を見ていると、吸い込まれていくような感覚を覚え、意識が研ぎ澄まされる・・・そんな体験です。
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また側面にある重なった金網のようなものに風景が映し出される「春日(かすが)」は、奥行きの異なるワイヤーに重なり合うことで鮮明さが失われた映像を見つめていると、視覚に影響を受けた手足の触覚や聴覚などがどんどん曖昧になっていくような気持ちになりました。

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このインスタレーションをはじめ、館内照明を設計したのは、照明デザイナーの岡安泉氏(おかやすいずみ/岡安泉照明設計事務所)。大規模な商業ビル、住宅、店舗、オフィス、展覧会など、現在日本で話題になっている最先端の建築において、多くの照明設計を手掛けるデザイナーです。

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そしてインスタレーション自体の監修を行ったのは、芸術家の福津宣人(ふくつのぶと)氏。
もともと映像クリエイターとして活動されており、画家としての活動がメインになった今日でも、景色や降り注ぐ光などを映像的に表現した画風で話題の芸術家なのです。

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ずっと気にはなっていたインスタレーションも観ることができ、もちろんかわいい神獣たちに癒やされたあと、国宝殿を出て、ふと見るとスマホにはメールの通知が。
定休日でもお店に届くメールはそうして確認できるのですが、タイトルを見て急ぎの案件じゃなければスルーさせていただいております。
ただ新商品のリリースなどはつい興味本位で開いちゃうんです。

届いたメール、送り主は「かみの工作所」の福永紙工さん。新商品のリリースです。
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「空気の器 by 福津宣人」
福津宣人・・・?ふくつのぶと!
わっ!今見たインスタレーション作った人ではないか!なんとタイムリー・・・。

・・・と、長くなりそうなので、商品のご紹介は明日のブログ(後編)で。


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