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達陀を見に行きました。 [奈良のこと]

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3/17(火)定休日あけ。今週もよろしくお願いします。
本日のブログは、先週3/14に二月堂のお水取り「修二会」のクライマックス、達陀(だったん)を見に行ったお話です。

奈良に春の訪れを告げるという修二会。
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今年はなんだかんだと忙しくて実は一度も参拝できていなかったのですが、最終日になんとか滑り込み。
ずっと行きたいと思っていた「達陀」へ半ば「いかざるを得ない」かたちで行って参りました。

というのも、この日3/14(土)に来てくださったお客様やお知り合いの方々に「今晩は達陀へ行くぞ!」宣言をしてしまい、「眠い」とか「寒い」とか言ってられなくなったのです。
ただそうしたアナウンスをしてしまったおかげで、行くことができた達陀。
有言実行とはこのことですね。

さて、その前に達陀とは?
3/12~3/14日の23時頃から行われる「後夜」の行法。
ウィキペディアによると、 燃えさかる大きな松明を持った「火天」が、洒水器を持った「水天」とともに須弥壇の周りを回り、跳ねながら松明を何度も礼堂に突き出す所作をする、だそうですが・・・。

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到着したのは23時過ぎ。
ACARTが入ったのは南の局(つぼね)です。
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こちらの写真は以前昼間に撮影したものですが、夜中の法要では外の明かりが入らないよう扉は閉じられ、中は真っ暗。扉を開けるギギギという軋み音に緊張しながら中に入りましたが、少しして目が慣れるとようやく中の様子も分かるようになりました。
今年は新型コロナの影響で人は少ないらしく、23時過ぎでも隅っこにチマっと座ることができました。

行法は少し進み具合が遅かったらしく、達陀が始まったのは0時過ぎ?だったでしょうか(局内はスマホなどの光が出るもの厳禁ですので、正確な時間はわかりません・・・)
「二月堂の中、しかも内陣で火を振りかざす??」と謎がいっぱいでしたが、静かに「大導師作法」「咒師作法」を拝聴して、達陀を待ちます。
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そうこの行法、1200年以上続く不思議な法要を、局の格子越しに覗き見ることこそできますが、撮影はもちろん厳禁。というわけで、ここからは文章のみでイメージしていただければと思います。

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(写真と本文は関係ありません)
業はすでに始まっており、静寂を突き破るような練行衆の声が響いています。
お経と言えばお経。歌といえば歌。
それにしてもなかなかキャッチーな音程とリズム。毎年同じなのでしょうか?
法螺貝と鈴の音ととにかく不思議。
南の局の後ろの方からは、結果的に「咒師作法」はほぼよく見えずでしたが、それらしい人が内陣をまわっている?ような感じや鈴の音は聞こえました。
「大導師作法」も「咒師作法」も、なんだか不思議と居心地は悪くなく、寒くなければずっと聞いていられるような、なんならウトウトと眠くなるとそれはそれで幸せな(眠いだけ?)音でした。

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(写真と本文は関係ありません)
そしてやっと始まった達陀。
噂のとおり、内陣では天狗のようなお面をつけた「火天」と「水天」さんが火のついたお松明を堂内で引きずりまわしているのが見えました。
床、天井、燃えないのか??
それはがりが心配でしたが、何かを叩きつける音や鈴のような美しい音色、たまに猫のような声(多分空耳)、そして足を踏みならす音。
最後にもちろん火は消されますが、いったい今日がよく燃えたのか、燃えすぎたのか、そうでもないのか・・・。
わかりませんが興味深い行法でした。

このあと、一旦局を出て今度は北の登廊の辺りへ。登廊を見下ろすことができる舞台の欄干で練行衆たちが下堂するのを待ちます。

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下堂のときに小さな「下り松明」を手に持った童子さんと練行衆が下りていくのですが、このときに「ちょうず(手水、トイレ)、ちょうず」と叫びながら下ります。
これは誰もいなくなった二月堂に鬼が出て来て、松明を振りかざし、火遊びされたら大変なので、練行衆が「ちょっとトイレに行って来るだけ(すぐ戻るよ!)」と鬼に聞こえる様に言っているのだそうです。
なんかかわいいですね。

さて、下堂したら終わりかというとそうではなく、この最終日はもう一度練行衆が上堂してきます。
堂内に入り、全ての行を終えたので「破壇(はだん)」が行われます。
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破壇とは、修二会用に飾り付けた内陣の中を片付けて、元通りに戻す、ということだそうです。
ただ片付けるだけなのですが、このときも登廊と堂内への入り口を繋ぐ場所には人がいっぱい。
中から出てきたお松明の燃えカスなどを、ここで待っていてお願いすると頂くことができるようです。

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ちなみに、ここでACARTが見ようと狙っていたのは「椿」です。

赤と白で拵えられた造花の椿の花がたくさん付いた椿の木が出てくるところを・・・。
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と思ったのですが、なかなかうまく撮れませんね。
でも見ることができたのはありがたいことです。

さて、椿も出ていったし、これでACARTは帰路につきます。
が、最後に登廊を下りていって参籠宿所の出入り口を見ると、先程運び出された椿が豪快に木からむしり取られ、一面に散らばっていました。
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これらは次々に焚き火の中に放り込まれていたので、すべて燃やしてしまうんですね。
なんだかもったいないような残念なような気もしますが・・・。

今回の夜中の修二会、暖冬とはいえやはり寒かったです。
歩いて二月堂まで上がると、局の中も最初は暖かく感じるのですが、じっとしているうちに寒くなってきます。
周りの人々はひざ掛けなどを持参されていたので、行かれる方はぜひご用意ください。
服装も冬山に籠もるくらいの格好で防寒対策は万全に、カイロなどもお忘れなく。
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あと、堂内で火を使用するので、あちこちにススがついています。
自分たちもですが、見ていた人でもマスクが真っ黒、という方が多かったです。
汚れても大丈夫な格好で、しかもススを吸い込むのはあまり良くないと思うので、今年のような状況でなくてもマスクがあると良いかもしれません。
局の中は人との距離も近いので、風邪やインフルエンザの予防にもなりますね。

最後に、今回実は楽しみにしていて叶わなかったことが一つ。
3/12~3/14に二月堂北の茶屋で提供されるおうどんやおにぎりなどが今年は新型コロナの影響で中止になっていたのです!
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なんだかとっても美味しいという噂のこのうどん。
今年食べることができなかったのはとても残念!
来年はうどんだけでも・・・いや、もちろん修二会と合わせて、ぜひ頂きたいところです。

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今年は終わってしまいましたが、来年の修二会、ぜひ皆様もご覧ください。

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