プラ美は明日からはじまります [奈良のこと]
1/29(金)。時折晴間ものぞきますが、また少し寒くなったようです。
ただ春は確実に近づいてきているようで、国立博物館の南側、片岡梅林の梅も見頃になりつつあります。
そんなならまちでは、明日1/30(土)からいよいよプラ美がはじまります。
今年もACART LIFESTYLEは「プラ美」こと「プライベート美術館」に参加させていただくことになりました。今回で5回目となります。
プライベート美術館とは、公募によって集まった奈良県内の障害のある人のアート作品を、日常のなかで楽しむプロジェクトです。ならまちを中心に、当店のような雑貨店やカフェなどがスペースを提供し、期間中に素敵なアート作品を展示します。
こちらのイベントも今年で10回目。今回も「奈良県大芸術祭」「奈良県障害者大芸術祭」の一環として開催されました。
プライベート美術館
2021年1月30日(土)~2月14日(日)
ACART LIFESTYLEは例年このイベントを楽しみにしています。
昨年11月末にいつものように「お見合い展示」という参加店舗の担当者向けのイベントがあり、そこで実際に作品を見て今年の展示作品を選んで来ました。
ただ、困ったことにいい作品が多すぎる・・・。
というわけで、今回は運営の方に無理を言って、貸し出し作品数を増やしていただきました。
悩みに悩んで厳選したのは4つの作品です。
今年もひとつずつご紹介したいと思います。
「おんなの子と、どうぶつ。」
富丸風香さん作/ペン・新聞紙
まずはこちらの作品。会場で比較的最初に目に飛び込んできたのがこの作品でした。
他にもいろいろ見たいと思い何度も前を通り過ぎるのですが、気になって仕方がない・・・。
気に入った作品はその作品名が書かれたカードを持っていくというシステムなのですが、前を通るたびカードが無くなっていたら諦めようと思うのですが、ある・・・。
作品は新聞か何かの記事、雑誌の表紙について書かれたものの上に、作者がコラージュで描いたもの。
その表紙には関西、いやもはや日本が誇るクリエイター集団、grafの若いスタッフさんたちが、おそらくアトリエに集まって撮られた写真。センターには代表であるクリエイティブ・ディレクターの服部滋樹さんも立っています。
日本のデザインやアートを牽引する作家と、これからの日本のクリエイティブを担う存在を目指す若者の鋭い眼差し。そしてその上に塗り重ねられたおんなの子、そしてユニークな動物・・・。
それらがあたかも「ぜんぶ同じ生き物じゃないか」と言わんばかりに同じ地平にフラットに存在するというこのメッセージに強く心を揺さぶられる思いがしました。
お次の作品。
「葉っぱと花」
西ノ園有紀さん作/色鉛筆
画面いっぱいに描かれた植物。赤、ピンク、黄色、緑、グレー、わずか5色のみを使って生き生きとした花・・・アンスリウムか何かでしょうか?・・・を描いた西ノ園さん。
あれ?なんか聞いたことがあるぞ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そう、西ノ園有紀さんの作品がACARTにやってくるのはこれで3回目なのです。
もちろん作者の名前で作品で選ぶことはなく、純粋に作品を選んでから、あれこの人だとなるのですが、正直この作品は遠くから「あ、あれ西ノ園さんのじゃないかな?」と感じてしまいました。
とにかくこのあふれる生命力、極彩色ではなく、あくまで日本的な美意識を感じさせる大胆な色彩感覚・・・作者のこのあたりの絶妙な匙加減や感覚をACARTが気に入っているんだと思います。
そして当店のお客様にも西ノ園さんの作品のファンが多いんです。
皆さん今年もあります。ぜひ御覧くださいね。
と、4作品中2つをご紹介したところで、すっかり長くなってしまいました。
続きは明日にさせていただこうと思います。
明日は1/30(土)は猫スタッフは引き続き自宅待機のためお店にやって参りません。
また明後日は臨時休業とさせていただきます。
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