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2021修二会ウォッチの始まりは社参から [奈良のこと]

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もうすぐ始まる二月堂修二会。
先日ちょうどタイミングが合ってしまったので、練行衆が行中の無事を祈願して境内諸堂を参拝する「社参」を見に行ってきました。
もちろん、マスク着用、密を避けて、そして余計なものに触らず、消毒もあればあっただけ励行。邪魔にならないように、満を持して。

すでに前日から別火に入っている練行衆が別火坊を出発するのが2月21日の13時。
その時間に間に合うように行きたかったのですが、残念ながら少し遅刻でした。
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大仏殿や天皇殿、開山堂をお参りするところには間に合わなかったのですが、なんとか二月堂の下の湯屋の前での「出待ち」には間に合いました。

「湯屋」という名の通り、この場所で練行衆の皆さまは参籠の意思を確認する「試みの湯」に入るのだそうです。実際にこの中でどんなふうにされているかはわかりませんが、たまに管長さんの「はっはっは」という小気味良い笑い声が聞こえます。
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アカートより前にこの湯屋で張り込みをされていた修二会マイスターの方によると、練行衆は約30分ちょっと、湯屋にいらしたとか。そしてなぜかその間、湯屋の前には子鹿さん。じっと座って、練行衆を待っているかのようでした。
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出てきた練行衆たちも「えっ!?」という感じで見ていかれます。これから始まる厳しい修二会の期間を前に、なんとも微笑ましい光景ですね。
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ちなみにたくさんの見物人の輪の中心でじっと座っていた子鹿さんでしたが、練行衆が行ってしまうと見物人もぞろぞろとそれを追いかけ二月堂のほうに移動してしまったので、すっかり寂しそう。
「僕を見てたんじゃなかったのかー」って表情です。

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さて、湯屋から出た練行衆、法螺貝の音をバックにいよいよ二月堂舞台へ。要所要所で吹かれる平衆たちの法螺貝も今年はマスクの下からというスタイルでした。
ちなみに二月堂の登廊は2/28~3/15まで、一般の方は通行できなくなりますので、ご注意を。

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二月堂に上がった練行衆の皆さん、舞台の角っこから聖武天皇陵を遥拝します。アカートは知らなかったのですが、この角にある菱灯籠が掛けられると、修二会の時期が近付いたよ、という合図(?)なんだそうです。
ただ過去の写真を見ると、修二会期間中はこちら側の菱灯籠は無く、片方だけになっています。
そして二月堂を降りた練行衆の方々は三々五々解散されました。どうやら一度自坊へ帰るなどされるようです。
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ここまで拝見したらせっかくなので注連撒きまで様子をうかがうことに。
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「注連撒き(しめまき)」と「注連掛け(しめかけ)」は二月堂周辺に結界を張る際に行われるものだそうです。
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まずは輪になった注連縄「輪注連」の束を遠敷神社と飯道神社に堂童子さんがお供えし、お祓いをします。
そのあと、それぞれの神社の石段から「輪注連」を投げ、下に居る童子さんがこれを受け取る(奪い合う?)というもの。
受け取れず下に落ちたものは「塵(ちり)」と言われ使用されないので、この塵を運が良ければもらえる、なんてこともあるのだとか。
ただ例年、注連輪をバラバラと投げるようなのですが、今年は童子さん達の密を避けるためなのか、束にした状態で軽く投げるという感じでした。そんなわけで童子さんが受け取れずに地面に落ちてしまった「塵」は今年は無し!

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ここで投げた「輪注連」は練行衆の塔頭の門などに掛けられ、また長い縄状の注連縄は舞台から下へ渡されます。アカートは注連縄が二月堂舞台から下へ張られるまでを見て、撤収。久しぶりに長時間(というほどでもないですが)外に居たのですが、暖かい日で良かったです。

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結界と上弦の月。なかなか良い眺めです。
修二会は来月3月1日から。今年はとにかく控えめに、参拝も控えて、ということですから、近くとはいえあまり近寄らないようにしようと思います(ほんとに?)。



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