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修二会の前行「「別火」はじまる [奈良のこと]

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先日、転害門前で行われた「二月堂 竹送り」をご紹介して、「もうすぐ修二会ですよ~」と記事に書きましたが、本日2月20日は修二会に参加する僧侶たちが前行の「別火」に入る日です。

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昨年12月16日に今年の二月堂修二会に参籠する連行衆が発表されましたが、その連行衆が修二会の前にさまざまな準備をする期間が「別火」で、期間は2/20~2/28。
別火とは書いて字のごとく「火を別ける」こと。 用いる火を世間と区別して精進を期するもので、東大寺戒壇院の庫裡を別火坊と称して、練行衆全員が泊まり込みで行います。
また別火にも前半と後半があり、2/20~2/26が前半の試別火(ころべっか)、その後28日までが後半、惣別火(そうべっか)と呼ばれます。
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試別火ではいろいろな制約はあるものの境内であればちょっとした外出くらいはできますが、2/27からの惣別火に入ると座る場所や暖を取ることさえも制限され、私語ももちろん禁止、修行はさらに厳しくなります。
この別火の間、練行衆たちは精進潔斎しながら修二会のために必要な道具を作ったり、暗い場所で声明を読み上げる練習したりと、物心ともにさまざまな準備をします。
そして2月末日には二月堂下の参籠宿所に移動し、1日深夜からいよいよ本行が始まります。

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そんな別火が行われるのが大仏殿の西側、戒壇院別火坊。
今年は少し前までこの場所は工事中で入れなくなっていたのですが、どうやら工事は終わったようで門は開き、別火坊には看板が。
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昨日は19日だったのですが、早いうちから看板も出てるんてすね?
と思ったら、実はすでに別火に入られている僧侶がいるとのこと。
今年は新入と呼ばれる初めて修二会に参加する僧侶はいませんが、初めて大導師を務める新大導師が、他の僧侶に先駆けて2月15日には試別火に入っていました。新大導師は一足早く準備を進め、心身を整えていくんですね。
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さすがに新大導師の姿は拝見できませんでしたが、別火坊には沢山の軽トラが集い、ものものしく準備が始まっていました。

3月1日の本行を前に、すでに修二会は静かに始まっている、別火坊をみるとそんな風に思います。

そしてせっかくなので、修二会が行われる二月堂へもお参り。
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こちらはこちらでやはり世界の軽トラ博覧会、ではなく、準備が進んでいました。
二月堂修二会は毎年沢山の方が訪れる有名な行事。
その人々が安全に観覧できるように、あちこちに竹の柵が作られていました。
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先日の竹送りで奉納されたものでしょうか、竹もたくさん。

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奈良時代から一度も途切れず今年で1267回目の二月堂修二会。
もうすぐはじまります。


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