SSブログ

鉄瓶の下地づくり [商品紹介]

DSC05155m.jpg
店頭にてお客様からお問い合わせいただくことの多い南部鉄の鉄瓶。
最近は「まろみアラレ」の在庫のみだったのですが、久しぶりに「千草」も再入荷できました。
DSC05305m.jpg
見た目のカッコよさはもちろんのこと、お白湯がおいしくなる、鉄分が採れるなど利点も多いため、日本の方からも海外の方からも人気の高い鉄瓶。
・・・なのですが、この鉄瓶、使用する上でのいろいろな注意事項があるとともに、使い始める前に下地つくりをしなければならないのです。

DSC07951m.jpg
OIGEN 鉄瓶 千草 1.15L ¥10,800(税込)
まったく難しいことではないのですが、この一連の儀式や「錆びさせてはいけない」という緊張感が鉄瓶ライフへのハードルを上げている、と言っても過言ではないでしょう。
その証拠に、と言ってはなんですが、店頭でお買い上げを検討されているお客様に一通りの説明をさせていただくと、多くの方が「ちょっと考えます」と二の足を踏まれます(ACARTの説明が悪いだけ・・・ではないと思うのですが)。

そんなちょっと難しそうな鉄瓶のお手入れ。ACARTも口で説明するだけでは良くないなあ、と思っていたところ、訳あって「使う前の準備」を代行させていただく機会がありました。
鉄瓶を買われた方、これから買われる方のご参考になればと思い、記事にさせていただきます。

DSC04025m.jpg
下準備の準備。まずミネラルウォーターの中でも「硬水」を用意します。
ミネラルウォーターは硬度の違いによって、「軟水」と「硬水」に分かれます。硬度とは「水1リットルの中に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの量」を表した数値のこと。120mg/lを超えると「硬水」、120mg/l未満のものを「軟水」と言うそうです。
DSC04038m.jpg
今回は近くのスーパーで手に入ったのがコントレックスのみだったので、こちらを使用します。他にエビアンなども硬水のようですので、お近くのスーパーやコンビニなどでお探しください。

DSC05111m.jpg
さて、いよいよ鉄瓶を使い始める前の下準備に入ります。
1.最初に鉄瓶の中を軽くすすぎます。
2.ミネラルウォーター(硬水)を鉄瓶の8分目くらいまで入れて、蓋を開けた状態で一度沸騰させます。
3.数分沸騰させたら鉄瓶の中のお湯を捨てます。
4.これを2回から3回繰り返します。
5.鉄瓶の中のお湯を捨てるときに濁りがなくなっていればOKです。

ざっくり言うとこれだけです。
DSC05103m.jpg
製品にはわかりやすいイラスト入りの説明書が添付されているので、そのとおりにやれば大丈夫です。
なお、今回御紹介している下地の作り方はあくまでも「OIGEN 千草 1.15L」についてのものです。
すべての鉄瓶にこの方法があてはまる、というわけではありませんので、別の商品をお買い求めの方は、その商品の取扱説明書やメーカーさん推奨の方法を確認して下地処理を行ってください。

DSC05127m.jpg
「お湯を沸かして捨てる」を3回ほど繰り返すと、内部は少しだけ赤い点や白っぽい線などがついてしまいますが、これでOK。
以上のように難しくはありませんが、3回お湯を沸かして捨てるので、時間の余裕があるときに実施するのが良いかと思います。
DSC05223m.jpg
さて、あとは普通に使うだけです。
鉄瓶は「使い続けることがお手入れ」と言われますので、毎日お湯を沸かして鉄瓶を育てていってください。使っていくうちに湯垢などが付きますが、決して洗ったりせずにそのままお使いください。

使っていく中で注意するべきなのが、「お湯の入れっぱなしによる錆」と「空焚き」。
錆については、お湯を沸かしてそのあとは熱いうちに空っぽにする、というのをきちんとやっていれば錆びることはほぼないと思います。
DSC05163m.jpg
というのも、一度沸騰させてお湯を捨てると分かるのですが、空っぽになると鉄瓶の内部は自分の熱でさぁ~~~~~~~っと乾いていくのがよくわかります。
見てるとちょっと面白いくらいなのです。
ですので、お湯は使う分だけ沸かし、余ったらすぐに捨てる、というのが簡単でおススメ。
もちろんそのあとは洗ったりせずに蓋をあけて乾かしておくだけ。食器棚などに仕舞う場合は冷めるまで待ちましょう。

DSC05230m.jpg
また、空焚きについて。鉄瓶に厚みがあるからか、ものすごくしずか~に沸騰します。さらに思いのほか早く沸騰します。すでにお使いのお客様からも「すぐ沸騰するけど、静かだからわかりづらい」というお声をいただいております。ですのでご使用になる時は目を離さず、くれぐれも空焚きにご注意下さい。
もちろん沸騰させたお湯や本体は熱くなりますので火傷をしないよう、お気を付けください。

店頭でのご相談もお待ちしております。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

インテリア雑貨店ACART LIFESTYLE/アカートライフスタイルのオフィシャルブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。