「大仏様秋のお祭り」と奈良散歩 [奈良のこと]
昨日は定休日を頂いておりました。
久しぶりに特に予定のない休日。
猫と一緒にゆっくりするのも悪くないのですが、ただただ何もせずに過ごすののも勿体ないと思い、散歩に出かけました。
正倉院の近くのイチョウ。
大きく実った銀杏に秋を感じます。
紅葉まではもう少しですね。
角を切られずに逃げ延びた鹿も結構います。そのうち切られるのでしょうか。
そうして秋を満喫しながら向かったのは、自宅から歩いて10分程のところにある東大寺大仏殿。
こちらでは昨日、「大仏さま秋のお祭り」があったのです。
743年10月15日に「人々の幸せを願って大仏様を造ろう」という「詔(みことのり)」が出されたことにちなんで行われるお祭りです。
10時からの盧舎那仏造顕発願慶讃法要では大仏讃歌の奉納、表千家による献茶式が行われますが、昨日は朝ゆっくりしてしまったので、この法要には間に合わず・・・。
とはいえ、せっかくのお祭りの日。
おめでたい日でもあるのでゆっくりと大仏殿でお参りしてみました。
近くに住んでいるとはいえ、時間を気にせずじっくりと拝観することってあまりないので、「ここってこんなだったっけ?」といろいろ新鮮。
写真もたくさん撮れました。
それにしてもすごい人です。
ぼーっとしてると後から後から外国人観光客やら修学旅行やら遠足やら・・・。
一体一日何人の人が訪れるのだろう、と恐ろしくなります。
これでも平日の昼間なので、空いてる方だと思うのですが。
色んな意味で、大仏様ありがたいです。
大仏殿を出たあと、13時半より鏡池では慶讃能の奉納があるので、ちょっと見学。
こちらは無料で誰でも観られます。
演目は「通小町」。
ACARTは能とかそんなに詳しくないのですが、1時間ほどじーっと見入ってしまいました。
よく考えたら先週も興福寺中金堂楽慶法要でお能を拝見したので、2週連続の能舞台。
近所でこんなに能が奉納されることってあるんですね。
いろいろと興味深く拝見してお散歩終了。
暑くも寒くもなく、過ごしやすい秋の一日でした。
改めて、奈良は今とても良い季節です。
ぜひ多くの人に訪れていただきたいと思います。