いろんな行事が縮小される? [奈良のこと]
昨日立冬を迎えたものの、少し寒さが緩んだ今週末。紅葉もこれからが見頃です。
11月8日、本日は「いい歯の日」とか「いいお肌の日」だそうです。
11月は「11」なので「いい」という語呂になりがちですね。
今後も「いい〇〇の日」がありそう。
そんな本日の「いい」猫スタッフは長女です。
体調は良好、冬毛のお陰で少しころんっ、として見えます。
お年寄りなので「いい歯」とはいかないのですが、決して不健康なわけではありません。
大人しいですし機嫌も悪くないはずですので、店頭で見つけたらぜひ見てやってください。
さて、最近のニュースで、来年の東大寺修二会の開催についての報道がありました。
修二会は古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の伝統行事で、別名「お水取り」とも言われます。
東大寺はその「お水取り」の来年の公開方法について、「お松明」の一部の日程を非公開とする案を検討しているそうです。
理由はもちろん「新型コロナウイルス感染拡大防止のため」。
またもやコロナが、私たちの大事な行事を邪魔しようとしています・・・。
二月堂修二会では3/1~3/14まで、燃え盛るたいまつを二月堂の欄干から突き出して振る「お松明」に多くの参拝者が訪れます。
東大寺は専門家の助言を受けて、特に大きなたいまつが使われ、多いときは1万人以上の人が訪れる3月12日と、例年混雑する13日と14日は「お松明」を非公開とする案を検討中だそうです。
さらに、ほかの日も参拝を控えるよう呼びかけ、それでも密集が避けられないと判断した場合は、人数の制限も検討するとしています。
今後の感染状況などを踏まえたうえで今月中旬にも対応を公表する予定、とのこと。
ここで重要なのが、検討しているのは「参拝を控えるよう呼びかける」ことや「一部を無観客で行う」ことです。
本行自体は感染に十分注意しながら例年通り行う予定とのことですので、「修二会自体が中止」と勘違いをしないようお願いいたします。
東大寺二月堂の修二会は、練行衆と呼ばれる僧侶たちが国の安泰や平和を願って法要などを行う伝統行事で、本行だけでも2週間、事前の精進潔斎から含めると1か月に及びます。
また、奈良時代から一度も絶えることなく続いていて、来年でなんと1270回目!
練行衆の中から1人でも感染者が出てしまうと、ほかの僧侶も濃厚接触者として隔離が求められ、修二会を中断しなければならなくなる可能性があるとのことですので、そうなったら一大事!
そうならないように、現在徹底した対策を検討しているそうですので、ぜひ無事に3/14を迎えてほしいと思います。
来年はそんな意味でも祈りを捧げる修二会になりそうですね。
また、修二会だけではなく来月15日~18日に行われる春日大社摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」も規模を縮小すると以前のニュースにありました。
「春日若宮おん祭」は奈良の師走を彩る大きなお祭り。
小学校なんかもお休みになるほどで、平安時代以降続き、今年で885回目を迎えます。
今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため時代行列の「お渡り式」は縮小する一方、神事は例年通り行い、新型コロナの早期収束を祈願するとのこと。
各日程をざっくりご説明すると・・・。
・12月15日に大宿所で行う「御湯立神事」は例年の3回を1回とし、参拝者が大宿所境内に入るのは控える。
・12月17日正午からの「お渡り式」は通常の約千人規模から約20人に縮小し、一之鳥居からお旅所までの間のみを進む。
・「松の下式」などは中止。
・「お旅所祭」は時間を繰り上げて始め、芸能奉納は通常通り行う。
・参拝者が参道やお旅所などに入ることは控える。
・12月18日の「奉納相撲」と「後宴能」は中止。
若宮様、今年はちょっと寂しいおん祭りで退屈されるのでは?と変な心配をしてしまいます。
2020年のおん祭や来年の修二会、新型コロナ退散を願うことになりそうですね。
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