おすすめ雑誌「日本の手仕事、その未来」

ACART LIFESTYLEではデザインの優れた日用品を沢山の方にご紹介したくて、日々色んなものを近くからも遠くからも探しています。
もちろん実際に見たり手にとったりするのが一番なのですが、やはり全ての実物を見にあちこちへ行く時間がありません…。いや、そのうち絶対産地へは行きたいんですけど。
とにかく、そんな我々の日々の情報源は「他のお店」と「インターネット」と「雑誌」。
特に雑誌はインターネットが無い時代から愛読しているものも多く、沢山の素敵なものを「へぇー、こんなのあるんだー」と感心しながら見るのが好きでした。当時はまさかこんな商売をすることになるとは思ってもなかったのですが、それらから沢山の影響を受け、現在のACARTの商品選定や知識の源にもなっています。
で、そんなACARTが最近買った雑誌がこちら。


婦人画報2014年7月号 創刊109周年記念特大号

優雅な奥さんが読む雑誌と侮るなかれ。昔からインテリアやデザインが好きだったとは言え、いろんな意味でまだまだヒヨッコのACART。日本の伝統工芸品や手仕事については知らないことが多く、お客様の方がご存知で教わることも多々あります。ですが、デザインの優れた日用品を突き詰めていくと、各地方で昔から大切に受け継がれてきた伝統の技にぶつかり、当店のお品ものとは切っても切り離せないものばかり。そんなACARTにとって、今回の特集は大変勉強になるのです。

そう、今回の特集は、
「緊急特集！『日本の手仕事、その未来』全58点 美しき日用品カタログ～
今や絶滅危機に瀕している日本の手仕事の「レッドリスト」を作成し、その未来を真剣に考えてみました。」
というもの。


守り続けたいけれど今や絶滅が危惧される手仕事やその技術者を、「レッドリスト」にして読みごたえたっぷりに紹介しています。またそれらを残すためには我々が「使う」ことにかかっている、という点に着目し、使い続けたい身近な手仕事についても多く紹介しています。確かに、需要がなくなれば作り手がなくなるのは当たり前。私たちが丁寧に選んで使うことでその需要は拡大していくのです。

日本各地の風土や文化から生まれ育まれてきた誇るべき素晴らしい手仕事を、多くの人に知っていただき、ひとりでも多くの使い手が見つかれば…、そんな思いのこもった特集です。若輩者ながら少なからずその意識は持ってこのお仕事をしているつもりですので、とても勉強になりました。

またこの号では

「大人のマラソンはじめ『”旅ラン”のすすめ』」
として、偶然にも奈良が紹介されています。たしかにACARTのお散歩コース、東大寺大仏殿や興福寺などの世界遺産や文化財を走り抜けるのはなかなか無い経験かもしれませんね。残念ながらACART LIFESTYLEは載っていませんが奈良のお店やホテルもいくつか紹介されています。


特別付録として「京都西陣・弓月謹製『デニムの扇子袋と扇子』」
が付いていますし、いつも愛読している雑誌より若干お高かったので買うときに少し躊躇しましたが、
これも「雑誌」という大好きな文化が残るため…。ですかね。

ちなみに次号は7/1発売とのこと。
この号が欲しい方はお早めに書店でお買い求めください。

タグ：婦人画報2014年7月号