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磨くこと [その他]

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本日の奈良市餅飯殿町周辺は曇り空。
10時頃には晴れ間の中から霧雨が落ちてくる変なお天気でしたが、現在は時折晴れ間ものぞきます。

定休日明けのACART LIFESTYLEは相変わらずひっそりしています。
火曜ですし寒いので観光の方も少なく、裏路地を通るのは近所の方とノラ猫くらい。
先週の日曜は久しぶりにお天気に恵まれたお陰で沢山の方にご来店いただき、当店の猫も皆様にかわいがられてご満悦だった様子。
本日は布団の中で朝寝坊していましたが、来週もまた日曜に出勤いたします。

さて、そんな日曜の喧騒はウソのように静かな当店ですが、オンラインからのご注文の出荷作業や品薄になった商品の発注など、やるべきことは色々あるのです。
その内のひとつが、ステンレス製品やグラスなど汚れが残りやすいものを「磨く」こと。
グラスなどは拭けばそこそこキレイになるのですが、問題はステンレス製品。
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手の脂が残りやすく拭いても落ちにくいので、かなり必死で磨かないとキレイになりません。
とはいえ、展示品はキレイに磨いたところで展示していないものと比べるとやはり美しさは劣ってしまいますので、基本的には「売り物」ではなく「見本」として扱い、お客様にお売りすることはないのですが、やはりあまりに汚れていると見苦しいので頑張って磨いています。

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そしてステンレス製品以上に手間がかかるのが工房アイザワの「純銅銀仕上」シリーズのカトラリーたち。
銀の部分は一見わかりませんが少しずつくすんできますし、銅の部分は置いておくだけでも10円玉と同じように空気中の酸素によって酸化して黒くなっていきます。さらに手で触ることで指紋の跡が残ったりより黒ずんだり・・・。放っておくと純銅の輝きや美しい赤茶色は見る影もなくなっていきます。
お店によっては全種類を箱に入れて上からラップのようなものをかけて直接は触れないようにして展示するなど色々と工夫をすることもあるようですが、当店はただ展示スペースに並べて空気にさらしている状態・・・。
赤い銅の色も、なんとも言えない上品な白銀の輝きも、ちょっと磨かないとすぐに黒くなってしまいます。

ただこれも磨いたところで一度も袋から出していないものに比べると美しさの差は歴然ですので、展示品はあくまで見本。お客様にお売りすることはないのですが、やはり見本であっても美しいほうが良いはずなので、汚れてきたら本気で磨いて少しでも未使用の状態に近づくように、またそれを保つようにしています。
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こちらが上から新品、磨いた後、磨く前です。

が・・・、これがステンレス以上に大変。
まず普通に布で磨いただけでは全く汚れは取れませんし、色も黒ずんだまま。
研磨材の入ったもので磨けば少しはキレイになりそうですが、そうすると傷が付いたりどんどん剥げたりしてしまいそう。

あの手この手で試してACARTが最近気に入っている方法が「水+布+消しゴム」。
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軽く水拭きした後に消しゴムを使って汚れを「消して」いきます。
消しゴムでキュキュっとこするとどんどん黒い削りカスがでてきて「おお、落ちてる」という感じ。
何十年も何百年もこの方法で磨くといつか表面の銀まで削って中の銅が出てきてしまいそうですが、月に何度かキュッキュと磨くだけですので、普通の耐用年数はクリアできると考えています。
水ではなく何かしらの洗剤で磨けばもっと楽にキレイになりそうな気はしていますが、洗剤の「使えないもの」の欄に意外と「銅」が入っているのでなかなか洗剤も使えません。使うとしても慎重に選ばないと、モノによっては化学反応を起こしてより黒くなったり違う色になったりするかもしれませんね。

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今のところこんな感じで磨いていますが、なかなか骨の折れる作業です。
純銅銀仕上げシリーズをお買上げになったお客様の参考になればと思いますが、逆にもっと良い方法があればぜひ教えていただきたいと思います。
ちなみにご家庭でご使用になる場合、店頭に並べるのと比べれば酸化の度合いもマシだと思います。使用後は洗剤で洗うので油分も残りませんし、引き出しなどにしまっておけばそんなに空気にも触れません。それでも心配な方はナプキンなどにくるんで引き出しに入れるとほぼ黒ずむことはありません。
ACART LIFESTYLEでの展示はある意味過酷な状況下での放置と言えるかと思います。


もちろん沢山見て触っていただくとそれだけ汚れてしまうのですがそれが嫌なわけでは決してなく、少し黒ずんできたカトラリーを見ると「ああ、いっぱい触ってもらえたなぁ」とむしろ嬉しく思います。
興味を持っていただけたことの証・・・、そう思って商品を眺めて一心不乱に磨いていると、また愛着も増してくるので、ACARTは意外とこのカトラリー磨きをする時間が好きです。

ぜひ、ACART LIFESTYLEでこの美しいカトラリーをお手に取ってご覧になってみてください。

ACART LIFESTYLE online store 「工房アイザワ」商品一覧


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