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興福寺中金堂の工事も着々と進んでいます [奈良のこと]

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ACART LIFESTYLEのお客様で、現在おうちをリフォーム中の奥様がいらっしゃいます。
子供の頃から暮らしたならまちの古い町家を今回大々的にリフォームしていて、その規模は「ほぼ新築」と建築士さんにも言われるほど。
時々当店にお顔を見せてくださって、工事の進捗や苦労した話などを聞かせてくださるのですが、とても大変そうで楽しそう。古い町家は法的にも建物的にも制約が多く、計画からすでに1年以上経過していますが新しいおうちに入居できるのはまだまだ先とか。
とは言いつつも幸せそうなお客様をいいなー、羨ましい、と思いながらまだ見ぬ生まれ変わった我が家に似合う食器や日用品探しのお手伝いをさせていただいてます。
お客様のこだわりの空間にACART LIFESTYLEの商品たちを少しでも採用していただけるのは大変ありがたいことです。自分の家ではありませんが、リフォームの出来上がりがとても楽しみ。

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さて、リフォームと言えば。
2010年から再建工事が進む興福寺の中金堂で昨日3月18日、鴟尾(しび)2基が屋根の上に取り付けられました。

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鴟尾の起源は建物の大棟の両端を強く反り上げるところにあると考えられています。また奈良時代の貴族たちがはいた沓(くつ)に似ているため「沓形」とも言われます。確かに、昨年の正倉院展で見た聖武天皇の沓にちょっと似てますね。
その反り返った沓の形からさらに変形して魚の形になり、しゃちほこの原型とも言われ、魔よけや防火のまじないの意味があるそうです。
ちなみに上の写真は平城宮跡の大極殿の鴟尾。角のようなトゲトゲと側面に入れられた装飾が特徴です。
それと一番最初の写真は東大寺大仏殿。こちらは比較的シンプルな形。
興福寺中金堂のものは手持ちの写真が無く、ニュース画像でしか見てませんが、この2つの中間的な造形のようです。


写真が無いというと・・・
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そうそう反り返った感じはそんな感じです。

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こちらは猫スタッフに似てますがお店の近所のノラさん。
反り具合が完璧です。


他のお寺や文献を参考に創建当初の様式を再現して新たに造られた中金堂の鴟尾は高さ約2メートル、長さが1.5メートル、重さ1.1トン。青銅製で漆の下地に金箔が施されています。巨大な鴟尾は地上約20メートルの屋根の上にクレーンで吊り上げられて上棟されたそうです。

そしてこのたびめでたく鴟尾が取り付けられた興福寺中金堂は、平城京ができたときに藤原不比等が造営したとされています。興福寺の伽藍の中心となる建物ですが、戦災や火災で7回焼け、1717年に焼失。それが今、焼失前の実測図や絵図などに基づいて、約60億円をかけて東西約37メートル、南北約23メートル、高さ約21メートルの規模で再建されているんです。
約300年ぶりの歴史的な本格的再建、落慶は2018年10月の予定です。

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そんな中金堂の再建現場、なんと我々一般でも拝見することができるのです。
特別公開は4月6~19日、料金は1500円(国宝館、東金堂拝観料を含む)です。
鴟尾も比較的間近で見られる本当にまたとない機会ですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
ACARTも必ず行ってみようと思います。


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