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目から鼻に抜ける。4/9は大仏の日 [奈良のこと]

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猫を病院に連れていくと、目の表面を蛍光色に着色して眼球に傷がないかを調べる検査があります。
目の表面の傷を見やすくするために着色するのですが、しばらくして着色された涙が鼻から出てくると、「あ、鼻は詰まってないね」ということがついでにわかります。蛍光色の鼻水が出るのをみて面白がる、わけではなく安心するわけですね。「目から鼻に抜ける」ってこのことなんですね。実際猫は賢いですから。
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目から鼻に抜ける。
利口で気が利く、かしこい人のことを指すことわざです。ちょっとズル賢いニュアンスで使われることもありますね。似た表現だと「一を聞いて十を知る」とか。
このことわざの起源が、実は東大寺の大仏様に関係しているという話をご存知でしょうか。

と言ってもこれには諸説あり、大仏様起源説もまことしやかながらただ目と鼻が近いから、とか目で見たものをすばやく嗅ぎ分けるすぐれた働きをすることから、なんて説もあり真偽は定かではありません。
が、奈良県民としてはせっかくなので大仏様起源説を信じたいと思います。

さて、その起源とはどんなものだったのか。
それは大仏の目玉、という昔話になって残っています。

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要約すると、
昔むかし、東大寺の大仏さまの目玉が抜け落ちて、どこヘいったかわからなくなりました。お坊さんたちは、大仏作りの親方たちに修理依頼と見積りをお願いしましたが、思いの外高くて困ります。
そこへたまたま観光にやってきた男が「もっと安くやってやるよ」と言ったので、その男にお願いすることにしました。
男は「目玉は大仏さまの体の中ヘ落ちたにちがいない。それを拾ってはめ直せばいいだけだ」と考えます。
そこで、男は目玉の穴から大仏様の体内に入って目玉を探し、内側から大仏さまの目にピタッとはめました。しかし目玉をはめたことで入ったときの穴がふさがってしまったので、「アイツどこから出るんだ?」と人々は心配しました。
するとなんと男は大仏さまの鼻の穴からひょっこり出てきたのです。
人々は「ほほう、目から鼻へ抜けよった!」と感心しました。
それから、かしこい人の事を『目から鼻へ抜ける』と言うようになったそうです。

あまり要約できてませんが。
「そもそも大仏様に目玉なんかあったっけ?」などの突っ込みどころは多々ありますが、そこはまぁ、昔話ですので。ACARTへの苦情、疑問はお答えいたしかねます。


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というわけで。
4月9日、本日は大仏の日。
752年のこの日、東大寺の大仏開眼供養が行われたことにちなんでいるそうで、昨年もブログのネタにしました。そう、ACARTはなぜか「大仏の日」推しです。

大仏殿を拝観した際には、ぜひ昔話とACART LIFESTYLEのことを思い出していただけたら幸いです。
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