ゴールデンウィークに行きたい。ならまち新スポット [奈良のこと]

元興寺の西側、中新屋町に今月18日、ならまちで町家の暮らしや文化を体験できる施設「奈良町にぎわいの家」がオープンしました。
場所は奈良町資料館や菊岡漢方薬局などがあるT字路の西側角あたりです。

「奈良町にぎわいの家」は大正時代に古美術商が所有していた町家を奈良市が購入して改装。
母屋と離れからなり、茶室や座敷、庭園に蔵があるほか、母屋の通り庭にはかまども備えられ、当時の様子をできるだけ忠実に再現しています。
昨日の朝、出勤前にACARTもちょっとだけお邪魔してみました。

こちらは離れからお庭を見た風景。お天気の日は障子を開け放つと本当に気持ちが良いですね。
離れと母屋をつなぐ渡り廊下。ゆるやかな勾配と美しい手すりの装飾が素敵です。

おくどさんは新調したようです。ピカピカのかまどで炊くゴハンはきっとこの上なく美味しいことでしょう。

建物自体の他内装や建具、家具なども美しく見所満載なのですが、二十四節気に合わせて工夫されるしつらえもとても素敵。日本独自の季節や行事を感じることができるようにしつらえはそのときどきで変わるそうなので、何度訪れても違った印象のにぎわいの家が迎えてくれるはず。二十四節気をモチーフにしたオリジナルデザインのマークもその意味や特徴がよく表れていておもしろいですね。
ちなみに今は「穀雨」のしつらえとスタンプ。


欄間や仏間の格天井もとても贅沢です。
美しい襖の引き手は「抱き茗荷」の家紋だそうです。
この茗荷の家紋はいろいろなところの金具として残されていました。
定休日は水曜日と年末年始。もちろん無料で公開されていて、トイレもあります。今後はかまどでごはんを炊く体験会やお茶会、落語の独演会、コンサートなどの多種多様なイベントが予定されています。
今回はあまり時間がなかったのでゆっくりはできませんでしたが、天井の大きな梁や畳のにおいはとても懐かしい雰囲気でノンビリとしたくなりました。落ち着いた空間はとても居心地が良かったので、ならまち散策のちょっとした休憩にも良いと思います。町家での四季の暮らしを体感してください。
この他、にぎわいの家付近ではこの春2つの2号店が話題になっています。実はACARTもまだお邪魔していないので、場所だけサラッとお伝えします。
まずは超人気カフェ「カナカナ」さんの2号店、「ボリクコーヒー」さんが3月に移転オープン。場所は庚申堂のすぐ隣です。先ほどのにぎわいの家からだと菊岡漢方さんの前の道をクランクした方(西の方角)へ進み、最初の角を左へ。しばらく歩くと右手にあります。
2号店と言っていいのかわかりませんが、その「ボリクコーヒー」があった場所には人気雑貨店「風の栖」さんから靴の販売だけが独立?した2号店「NAOT NARA」が新たにオープン。NAOTはイスラエルの手作り靴で当店のお客様にも愛用されている方が多い人気のシューズブランドです。
少しずつ変わっていくならまち。たまにやってくると「あれ?ここにあったお店は?」と慌てる方も多いようです。久しぶりにならまちへ来られるかたのご参考になれば幸いです。

『おくどさん』![[exclamation&question]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/159.gif)
大好きなぷー
(2015-04-24 19:16)
我ら生駒市民は河内弁なので『へっついさん』ですわ…
by ご飯