春の伝統行事にはパークアンドライド利用もアリです。

本日は木曜日。
近所の商店街はお休みのはずですが、ゴールデンウィークを意識してか振替の営業日としているお店も多いようです。商店街や近隣店舗が営業していると路地裏のACART LIFESTYLEもちょっと心強いです。

さて、ゴールデンウィークには各地で色々な催しがありますが、奈良では古くから伝わる大切な伝統行事が予定されています。


■献氷祭
5月1日（金）

平城京へ氷を献上するために設けられた氷池や氷室の守護神として創建された氷室神社。
奈良の春を告げる美しい枝下桜が咲くことでも有名で、このブログでもご紹介いたしました。

全国でも珍しい氷の神様を祀るこちらの神社で、日本各地から製氷、氷販売業者が参列して業績成就を祈願するお祭りが行われます。当日は鯛や鯉などを氷の中に封じ込めた氷柱や氷の彫刻が神前に奉納されます。

ひんやりとした空気が流れそうなちょっと珍しいお祭り。近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。


■聖武天皇祭
5月2日（土）


東大寺と深い縁のある聖武天皇をしのぶ法要が東大寺大仏殿で行われます。
奈良時代、東大寺の創建を強く後押しした人物である聖武天皇。5月2日は756年に崩御した聖武天皇の旧暦の御命日にあたります。この日は8時から聖武天皇をまつる天皇殿で法要が執り行われ、13時からは華やかな練り行列が大仏殿に入ります。行列には東大寺の僧侶のほか、雅楽を演奏する人やミス奈良、お稚児さんや僧兵も。
さらに練り行列のはじまる時間になると大仏殿前・鏡池の上に設けられた舞台では舞楽や能楽といった古典芸能が演じられます。
またこの日は聖武天皇をまつる天皇殿と本坊経庫（どちらも普段一般には開放されていない本坊の敷地内にあります）も特別公開されます。
沢山の人が参加するお練りは迫力もありますし普段見られないお堂も見学できますので、充実の東大寺参拝になることと思います。この日奈良にいらっしゃる予定の方はぜひ足を運んでみてください。


そしてその翌日5月3日は東大寺聖武祭の山稜祭。午前8時に大仏殿を出発し、東大寺の僧侶たちが聖武天皇をまつる佐保御陵に参拝、再び大仏殿に戻って午前11時より献茶式が行われます。 献茶式終了後大仏殿東回廊の施茶席では抹茶がふるまわれ、大仏殿を参拝された方は自由に席に入ることができます。近年は約4000人分準備され、14時頃（無くなり次第）に終了するそうです。

ちなみに上の写真は昨年の5月3日偶然見かけた山稜祭の僧の行列。
ちょうど佐保御陵（聖武天皇陵）から一条通を通って東大寺まで戻られる途中でした。
普段は野良猫しか通り抜けできない転害門ですが、この日は柵が開かれ、偉いお坊さんたちが門の真ん中を突っ切っていきました。
昨年も書きましたが無言でただただ歩くお坊さんの行列。道路も交通規制など行われずに、もちろん横断歩道では信号待ち。街に溶け込むこの渋い僧の行列を、知らない人が見かけたら鹿と同じくらい不思議なのではないでしょうか？


そんなゴールデンウィークの奈良では、マイカーで観光にいらっしゃる方々へ向けたこんなサービスがあります。
「奈良　春のパークアンドライド・サイクルライド」

パークアンドライド・サイクルライドは、4月25日から5月31日までの土曜日・日曜日・祝日に、奈良市役所の駐車場に無料で駐車することができるサービス。


駐車した市役所から奈良公園方面など観光地までは路線バス、ぐるっとバスか無料レンタサイクル（駐車場利用者のみ利用可能）をご利用いただくと便利です。
また電動アシスト自転車、子乗せシート付自転車は事前予約ができるそうです。
春や秋の観光シーズンには奈良公園やならまち付近は駐車場が少なく、すぐにいっぱいになってしまいます。駐車場を探してウロウロするのは大変ですし、事故にもつながりかねません。少し遠くですが市役所にクルマを停めれば余裕をもって観光できますね。


昨日から始まった大型連休、せっかくなので渋く寺社仏閣巡りはいかがでしょうか。
ぜひ伝統行事が行われる古都・奈良で楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。

タグ：聖武天皇祭 山稜祭 献氷祭 パークアンドライド