燈花会だけじゃない。今週末、二月堂と五劫院もおすすめです。

8月8日、土曜日の奈良は朝から相変わらずの暑さです。お伝えした通り、本日は21時まで営業いたします。燈花会やお出かけの帰りに、ぜひお立ち寄りください。

燈花会を見に沢山の方がいらっしゃる奈良ですが、その一方で昨日8月7日、東大寺大仏殿にて毎年恒例「大仏さまのお身拭い」がありました。
朝7時頃から約150人ほどの僧侶や関係者の方々が1年間たまった大仏さまのほこりを落とす「大仏さまのお身拭い」。
毎年テレビで白装束の人々が大仏さまをきれいにする様子を見る度に、一度は見に行きたいと思いつつ、やはり今年も行けずじまいでした。

大仏殿へ行くことに関しては日本中でもかなり恵まれた立地のはずなのですが、朝7時という時間がいつもは近い大仏殿を遥か遠くのように感じさせます。
ちなみにこのお身拭いのときに出るほこりを浴びると「1年間災いなし」なんだそうです。ACARTもいつか浴びにいきます。


二月堂 功徳日(およく)
さて、すっきりさっぱりの大仏さまがいらっしゃる東大寺ですが、明日8月9日（日）は二月堂の功徳日(およく)です。

昨年は台風の中お参りしたので暑さ寒さなんてすっかり忘れていましたが、こんな暑いときに行われていたんですね。

功徳日とは、この日参詣すると46,000回参詣したのと同じ功徳が得られると伝えられる不思議でありがたい日。
昨年楽しかったので今年もぜひお参りしたかったのですが、猫スタッフも出勤の日曜ですので残念ながら行くことができません。昨年は買わずに帰ってしまったあんこたっぷりの功徳もち、今年こそ買おうと思っていたのですが。


お参りするのはもちろんのこと、この日の夜に灯される万灯明の灯明料を納めるとできる福引や、休憩所で売られるそうめんやみたらしもお祭り気分でオススメです。

ACARTにとっては功徳日が日曜なのは残念ですが、土日がお休みの方にとっては今年は行きやすいのできっと人も多いでしょう。


五劫院 ご本尊の特別開帳
そして二月堂と同じくきたまちにある五劫院（ごこういん）ではご本尊の五劫思惟阿弥陀仏坐像が特別開帳されています。

五劫院は正倉院や転害門よりももっと北、住宅地の中にひっそりとあるお寺です。
そのご本尊である五劫思惟阿弥陀仏坐像（重文）、有名なのはなんといってもその髪型（あたま？）。
「劫（こう）」とは時間を表す言葉で、大きな岩に3年に一度天女が舞い降りて袖で岩を払い、その岩が磨り減るまでの時を指します。それが5回繰り返されると「五劫」。そんな気の遠くなるような長い時間考え続けたため、螺髪がのびてしまったのがこのご本尊、ということだそうです。
時の長さにも驚きですが、昔の人の想像力と表現力に脱帽です。

仏像ファンの間ではアフロの仏さまとして人気ですが、毎年8月上旬の特別開帳以外は公開されていないため、普段の拝観はお寺への申込が必要です。今ならその予約無しで見られる良い機会ですので、少し足を伸ばして行ってみてはいかがでしょうか。


猫スタッフ出勤日
さて明日は日曜日。恒例の猫スタッフが出勤します。

蒸しタオルでお身拭いをしてさっぱりとした顔で出勤する予定です。その埃を浴びるとご利益が・・・なさそうです。

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