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1300年前の新事実も?正倉院展2015 [奈良のこと]

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去る10月1日、東大寺の正倉院で宝庫の扉を開ける開封の儀が行われました。
おそらく昨年もこのブログでご紹介したかと思いますが、この開封の儀に併せて毎年開かれているのが奈良国立博物館恒例の「正倉院展」。


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正倉院の中には聖武天皇の遺愛の品や東大寺ゆかりの品、中国の珍器、ペルシャ、インドの工芸品など、国際色に富んだ約9000点の宝物が保管されています。
その約9000点の中から毎年違うものが選ばれて展示されるので、毎年行っても飽きませんし、実際秋の恒例展覧会として長年続けてご覧になっている方も多いようです。
展示の内容は教科書や授業で習った貴重な宝物から、何に使われたのかわからないもの、誰かの肌着(?)まで、本当に多種多様。
昨年は聖武天皇が履いたとされる靴が注目を集めていましたが、さて今年私達が見ることのできる宝物は?

今年の正倉院展では、聖武天皇の遺愛品を記した目録『国家珍宝帳』の筆頭に掲げられる「七条褐色紬袈裟(しちじょうかっしょくのつむぎのけさ)」 をはじめ、計63件(北倉9件、中倉22件、南倉29件、 聖語蔵3件)の宝物が出陳されます。その中で初出陳は「伎楽面 力士」など12件。
昨年の「伎楽面」は確か酔っぱらいのオジサンみたいな面だったような気がしますが、今年は力士だそうですよ。色んなお面があるんですね。
それにしてももう67回も開催しているのにまだ初出陣があるんですね。
正倉院恐るべし。


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そんな中注目されるのは背面に精巧な木画技法で花の文様が施された「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」。
今年の正倉院展のポスターが出回った途端に「あの高級ブランドのモノグラムにそっくり!」と一部で話題になりました。
あのブランドの柄が1300年も前の琵琶にインスパイアされたものなのかどうなのかはわかりませんが、仮にそうだとするとデザインがシルクロードを行ったり来たりしてるみたいで面白いですね。

その他にも石でできた珍しい管楽器である彫石横笛・彫石尺八など、表面に美しい彫文様が施された楽器が公開されるそうです。

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さらに2009年~12年に宮内庁正倉院事務所で行われた特別調査の成果を示す宝物が出陳されるのも大きな特徴のひとつ。フェルトの敷物「花氈」をはじめ、正倉院の宝物はどんな動物の毛でできているのか?従来の説を覆す結果が出たものなどもあるのでとても興味深いですね。

今年も様々な正倉院宝物の魅力をたっぷり楽しむことが出来る内容となっているようですね。

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ちなみに正倉院展で私たちが宝物を拝見している頃、開封された正倉院では宝物の点検や調査、防虫剤の入れ替えなどが行われ、その後「閉封の儀」(11 月27日)で再び扉を閉じるそうです。
普段は非公開の宝物たちにぜひ会いに行かれてはいかがでしょうか。
ちょうど奈良公園の木々も色づき始めて行楽には絶好の季節です。


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第67回 正倉院展
10月24日(土)~11月9日(金)
奈良国立博物館 東新館・西新館
9時~18時 金・土・日曜、祝日(10月24日、25日、10月30日~11月1日、3日、6日~8日)は19時まで
※入館は閉館の30分前まで
【料金】一般1,100円 高校・大学生700円 小・中学生400円

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