こちらも一生モノ。南部鉄器の急須です。 [商品紹介]
先日、確か年始早々南市初えびすの日にこのブログでもご紹介した「一生モノの道具」南部鉄器の急須は、早くも初回入荷分が完売してしましました。
ACART LIFESTYLEにとっては初めてお取り扱いさせていただいた製品で、若干高めの価格ということもあり、正直どれだけ売れるか全く予想がつきませんでした。そのためサンプル的な意味合いの少量入荷としていたのですが、そんな心配も全くの杞憂というべきか、たくさんの方からお問い合わせをいただきました。
というわけで追加で本格的に注文したいところなのですが・・・販売元の担当さんからは「数ヶ月かかります」とのお返事。思えば初回入荷分もたっぷり待たされて、ようやく届いた品だったので予想はしていましたが。
そんな具合に南部鉄器全般はこのところますます入手困難な品になっています。
と、残念がっていたところに別の南部鉄器が届きました。
今回も急須、前回と同じく岩手県の老舗南部鉄器工房OIGENの製品です。
OIGEN 及源 急須 千草0.55L 黒 ¥7,560(税込)
前回の緊張感ある薄く軽やかなスタイルとは異なり、ずんぐりとした姿がかわいい南部鉄器の急須。本当は、両者を並べて写真におさめ、いろいろ比較してみたかったのですが、残念ながら入れ違い。
シルエットは典型的な鉄瓶型をしていますが、直径11.8cm、高さ16.5cmと鉄瓶よりはかなり小ぶり、イメージ的には軟式ソフトボールくらいのサイズ感です。
容量は満水で約550ccなので、一般的な急須としては少したっぷり目と言えます。
内側にはやはりこちらも琺瑯が引かれています。
鉄分が滲み出すことはありませんが、急須として用いる上ではお茶の風味を損なわず、かつ汚れやサビの発生の心配もないためとても便利です。
一方、やはり直火での使用できません。これは万一空焚きとなった場合に琺瑯が破損するためです。
またステンレスの茶漉しも付属しているので、気軽に毎日、鉄器のある暮らしを楽しむことができそうです。
どっしりと安定感あるフォルムこそ、伝統的な鉄瓶や鉄急須のそれを踏襲していますが、細かいディテールを見ていくと、現代的な暮らしにも違和感なくとけこむモダンなデザインであることがわかります。
実はこちらも前回の平型急須と同じ廣瀬愼氏のデザインなのです。
廣瀬氏は南部鉄器を得意とする工芸作家で、OIGENの製品も数多く手がけていらっしゃいます。
上半分に均等にしるされたシャープな縦のラインと、余計な装飾のない平滑な鋳肌のコントラストが、シンプルでスマートな印象の和モダンな急須です。
とびっきりの和テイストのテーブルコーディネートにするもよし、アパルトマンでジャポニズムを楽しむパリジェンヌを気取るもよし。
そして今回は、黒だけでなく鮮やかな緑色の「若草」も入荷しています。
色付きの南部鉄器は近年ヨーロッパなどでも流行していますが、まさしくこちらは黒より一段と現代的な印象です。
そしてこの緑色は使い込むうちに薄くなり、アンティークの食器のような風合いになっていきます。そんな変化を楽しめるという点も新たな魅力となっています。
OIGEN 及源 急須 千草0.55L 若草 ¥9,180(税込)
どちらも間違いなく一生モノ。
すでに3つ目のご紹介となりましたが全部使うにはもはや残された人生が短すぎます。
さて、どれにしましょう。
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