古都祝奈良アート巡りその3 [奈良のこと]
先週からご紹介している古都祝奈良のアート巡りの第三弾です。
<関連記事>
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・ACART古都祝は西大寺へ。週末は平城宮跡で十五夜の宴が。(2016/9/30)
今回は2箇所。
近くて歩いて移動できる距離なので、同時に巡るのがオススメです。
まずは唐招提寺。
聖武天皇に招かれて戒律を伝えるためにやってきた鑑真が創建した唐招提寺。
金堂や盧遮那仏、千手観音の美しさもさることながら、校倉の経蔵・宝蔵、鼓楼など、見どころの多いお寺です。
実はACARTは初めて伺ったのですが、これを機に行くことができて本当に良かったと思う場所の1つ。これも古都祝奈良のおかげですね。
さて作品は、鑑真がつくったとされる竜神を祀る滄海池に展示されています(要拝観料)。
ダイアナ・アルハディド(シリア)
「ユニコーンの逃避行」
池の真ん中にはツノだけが。
手前にあるのは柵が描かれた額縁?ガラスが入っていますが、柵の真ん中は抜けてます。
ここからユニコーンは逃げちゃったんでしょうか・・・。
池ですし他の作品と同じく周辺は草木がいっぱいですので、ここも蚊に注意です。
続いて薬師寺。
天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願して建立。
710年の平城京遷都にともない藤原京から現在の地に移されました。白鳳様式で建てられた奈良時代の東塔(国宝・解体修理中)のほか鎌倉時代再建の東院堂(国宝)があります。
作品が展示されているのは金堂や東塔がある敷地ではなく、道を挟んで北側。玄奘三蔵院伽藍南側の地蔵院前というところで、こちらは無料で見学可能です。
シルパ・グプタ(インド)
「光のない影」
人体と雲や家などの頭部を輪郭だけで表現した、空間に溶け込む彫刻作品です。
「どんなものごとでも100人いれば100通りの受け取り方ができる」というインドに由来する唯識思想の考え方の一端を表現しているとか。
たしかに、「顔はめ」の要領でこの彫刻に自分の体をいれてみると「何に見えるか」は人それぞれなんだろうと思います。
今回ご紹介した唐招提寺と薬師寺は歩いて10分ほど。
寺院と寺院の間はお蕎麦屋さんなどもあり、この付近はちょっと観光地っぽい風情で(観光地ですが)面白いです。
古都祝奈良のこれらの展示は10月23日まで。
ぜひ足をお運びください。
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