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二月堂修二会(お水取り)に今年も行ってきました。 [奈良のこと]

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修二会は西暦752年より毎年欠かさず行われてきた「不退の行法」。
正しくは「十一面観音悔過(けか)」といい、11名の練行衆が全ての罪を二月堂本尊の十一面観音に懺悔し、五穀豊穣・天下泰平を祈る法要です。
「お水取り」の通称は、3月13日未明に、本尊に捧げるお香水を閼伽井屋から汲み上げることから。
毎晩19時に練行衆が上堂する際の道明かりとして灯される「お松明」が有名ですが、3月1日~3月14日の14日間終日、様々な儀式が行われます。

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ACARTが行ってきたのは3月6日、6日めの夜のお松明。
月曜日であることと夕方から雨が降ってしまったせいで、比較的人の少ないお松明だったようです。
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まず最初に陣取ったのは二月堂の向かって左側(北側)にある登廊の前。
ここでお松明に火が点けられ、童子と呼ばれる係の人がそれを持って登廊を上がり、練行衆はその後に続いて北側から堂内に入るのです。
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午後7時、ぼーん、ぼーん、という鐘を合図にいよいよ練行衆が上堂します。
かなり真っ暗ですし、火を点ける所は難しくて撮影断念。
でもお松明の匂いや童子やその他の人々の働く様子、掛け声などが聞こえて良い雰囲気でした。

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火を点けるのを何本か見た後は移動して舞台から振られるお松明を見ます。
練行衆が堂内に入ったあとの松明は二月堂の正面へ。舞台の上をダーッと走って、逆サイドでブンブン振ります。
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この振り方も実は持っている童子さんの個性が出ているようで、最初からブンブン振る人、グルグル回す人など人それぞれ。
ちなみに松明を打ち振るのは、火を小さくして消すためなのだそうです。

この日のお松明は10本。
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全て終わると終了のアナウンスがあり、多くの観客は帰路につきますが、二月堂の舞台に上がることも可能です。
スペースに限りがありますが、堂内での法要の様子が僅かにご覧いただけるのです。
今年はACARTもせっかくなので舞台まで上がりました。お松明終了後から雨が降ってきたこともあってやはりとても寒く、上る人は少なかったようですが、それでも多くの人が練行衆とともに祈りを捧げるべく舞台にいらっしゃいました。
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堂内の様子を少し拝見して、お参りをしてACART下堂。
練行衆はその後深夜まで行法を続けます。本当にお疲れ様です。

冷たい雨のせいでとにかく寒かった久しぶりのお松明。
かなり防寒したつもりだったのですが・・・。風邪引いたかもしれません・・・。

お水取りは明日以降も行われ、14日深夜(15日未明)に満行をむかえます。

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もちろんお松明以外にも見るべきものはあり、もっともっと奥深くて非常に複雑な行事です。
興味のある方はぜひ調べて、そして行ってみてください。


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コメント 2

お堂の中のぷー

昨夜はお越しだったのですね
松明が上がってるときは【三月堂】その後はお堂の中でお仕事でした
『お約束』があるので中の様子をココで語れないのが残念ですわ
by お堂の中のぷー (2017-03-07 12:30) 

acart

ぷーさま

お仕事お疲れ様です。
昨日は雨で寒かったですよね~。
いらっしゃらないかな~、と探してみたのですが、見つけられませんでした。
またゆっくりお店にもいらしていただけたら幸いです。


by acart (2017-03-07 18:35) 

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