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柳宗理のステンレス鍋 [商品紹介]

本日の奈良も空気はピリッと寒いながら太陽の陽射しが心地よいです。
こんな日は朝から温かいミルクでも飲んでのんびりパンでもかじりたいところ。

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そんな朝に最適なのが、本日ご紹介する柳宗理のミルクパン!
言わずと知れた日本を代表するプロダクトデザイナー、柳宗理が研究に研究を重ね、
使いやすさと美しさを追求した逸品中の逸品です。

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液だれしないように計算された注ぎ口は左右に付いていて、左利きの方にも使いやすくできていますし、
ミルクだけでなく少人数分の調理にも対応するので、かなり幅広く活躍してくれます。
少しいびつな楕円の本体と、それにぴったりの蓋にも柳宗理ならではの秘密が。
蓋を閉めたまま回転させると鍋と蓋との間に隙間ができ、そこから蒸気を逃したり、中身を押さえてゆで汁を捨てる、といった使い方ができます。
ご自宅用はもちろん、プレゼントとしても喜ばれるであろうこのミルクパン、
実はメーカーとしては『IH調理器非対応』なのです。


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恥ずかしながら、「大体のステンレスならIHでも大丈夫」と思っていましたし、
何より我が家のIHでは柳宗理のミルクパンが使えない!というのがショックで、早速実験。
そうするとなんと我が家のIHでも、何ならお店の小さなIHでも普通にお湯が沸かせるではありませんか。
なんだ、やっぱり使えるじゃん♪
でも、この事実は販売する者としてお客様にどう説明すれば良いのか?
いい加減なことは言えないし、そもそもどうして『IH調理器非対応』なのか?
というわけで、真相を確かめるべく、メーカーに質問しました。
その回答をかいつまんで説明させていただきます。

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実はメーカー側としても、IHで普通に使えることは確認しているが、
あえて『IH調理器非対応』としているのは以下の理由から。
まず、柳宗理の単層ステンレス鍋シリーズは、
『IH調理器を想定した設計がされていない
(設計された時期は、まだIH調理器が一般化していなかった)』
事が最大の理由である。
さらに
現在、製品安全協会(SG)の『IHクッキングヒーター規格』という規格では
『IH調理器に接する鍋底の直径は、12cm以上である事(12cm無いとつかえないIH調理器が出てくるかも、という意味だそうです)』と規定されており、
柳宗理のミルクパンは、これらの規格が制定される前に設計された為、
調理器に接する直径が11.6㎝と、僅かにこれに足りていない。
ミルクパンの『 カタチ 』は、柳デザイン事務所がお客様の扱い易さと、
外観の美しさを求めて 吟味に吟味を重ねて決められた形なので、
このカタチを守った時に、使えないIH調理器が出てくる可能性があることから、
『IH調理器使用可能』と謳うことは避けた、とのことです。

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また、ミルクパンより大きい片手鍋もIH非対応とされている理由は、以下のとおり。
現在『IH200V使用可』と販売されている鍋でも、実際には一度でもIH調理器で空焚きをしてしまうと、底の強度が足りず簡単に底が変形してしまうモノが多く出回っている。
が、柳デザイン事務所では、
「一度空焚きした程度で底が変形するようでは、とても『IH調理器使用可』とは言えない」、
と考えられ、従来のステンレス鍋は『IH調理器使用可能』と謳うことは避けた、とのことです。
ちなみに、その後IH調理器の強い火力に対応した、強度の高い『IH用鍋シリーズ』を
新しく設計されています。
当店ではまだ取り扱っておりませんが、
『アルミ芯ステンレス3層鋼鍋シリーズ』
『アルミキャストパン(フライパン)シリーズ』
『南部鉄器シリーズ』
『鉄ファイバーフライパン』
『アルミフライパン(セラミックコーティング)』
がそれにあたるそうです。

少し長くなりましたが、要するに
「使えるけどそれを想定して作ったわけじゃないので『IH調理器使用可能』とは言わない」
「別でそれ用を作ったからそっちなら安心」
ってことですね。
ちなみに、同じくステンレスのケトルについては形を崩さずに改良して、IH200Vに対応しているので、
SGマークも取得されています。

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というわけで、当店ではミルクパンと片手鍋の購入を検討されているお客様には
この長~い説明をさせていただくこととしました。
もしこのブログをご覧になってミルクパンを購入したくなりご来店くださったお客様は、
「ブログ読んだから説明は結構です」と遮っていただければと思います。
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