春の特別公開2015

冬の間、イベントはもちろん特別拝観や秘仏公開などが少なかった奈良ですが、今月から徐々にあれこれと動きだしてまいりました。
その中でもやはりお伝えしたいのが大切な2つの特別公開。
花見も良いのですがこちらもお見逃しなく。

春日大社式年造替特別企画「国宝御本殿特別公開」

◇4/1~5/31　8:30~16:45 『国宝御本殿特別公開と仮御殿特別参拝』
20年に一度執り行われる御本殿の大修理にともなって、春日大社の神様は仮御殿にお遷りになりました。そこで神様がいらっしゃらなくなった御本殿（国宝）を間近に拝観できる『非公開 国宝 御本殿特別公開』と、遷座されている『御仮殿特別参拝』が期間限定で行なわれます。
また、御本殿と御仮殿以外にも特別公開があります。


<<御本殿「磐座（いわくら）」初公開>>
御本殿に祀られている神秘の石「磐座」が初公開されます。春日大社に伝わる文書や絵巻等にも記載がない謎の「磐座」ですが春日大社の歴史、特に御本殿の創建に深く関わりがあると考えられています。
<<「後殿（うしろどの）」特別参拝>>
長い間閉ざされたままになっていた後殿が第六十次式年造替を機におよそ140年ぶりに開門され、中でご参拝頂けます。
<<「御仮殿（おかりでん）」特別参拝>>
御神霊が遷された「御仮殿の移殿うつしどの」を特別参拝頂けます。
<<「御蓋山浮雲峰遥拝所（みかさやま　うきぐものみね　ようはいじょ）」特別参拝>>
国宝御本殿東側の禁足地で特別参拝頂けます。


拝観料は1000円。式年造替特別記念品付きだそうです。
20年に一度に限り、普段は足を踏み入れられない特別な場所からの拝観が間近でできる機会です。
これは行かねばなりません。


そしてもうひとつの特別公開は、先日鴟尾が上棟された興福寺中金堂。



興福寺　特別公開2015　中金堂再建現場

中金堂は興福寺の中心となる最も重要な建物であり、現在その再建が行われているのは先日ご紹介した通り。2018年の落慶を前にその再建現場が公開される最初で最後の貴重な機会となっています。


入場料は大人1500円ですが東金堂と国宝館の拝観料を含みます。堂内は安全のため定員入れ替え制とするようですので、混雑時は待ち時間が発生する可能性があります。また強い勾配のある工事現場ですのでヒールやサンダルでは入場できないとのこと。ここ注意ですね。どんな激しい現場なのかは行ってのお楽しみですが、何にしても動きやすい服装でお出かけください。
さらにバーチャルリアリティゴーグルで完成後の中金堂を疑似体験できるVRコーナーも設置されるとか。なんだかおもしろそうですね。
これも行かねばなりません。


というわけで同じ時期に二つの特別公開に行けるまたとない機会。ぜひ春の奈良へ足をお運びください。

タグ：春日大社 国宝御本殿特別公開 興福寺 中金堂再建現場公開