ついに!? あの名作椅子が登場。

もう少しお店が広ければ家具をやりたい！
と、ACART LIFESTYLEはずっと思ってきました。世界中の名作や、新世代の若いデザイナーによるチェアやソファー、キャビネットなどズラッと並べて好きなだけ眺められる空間って素敵じゃないでしょうか（たとえ自分のものじゃなくても）。

そんな中、新商品が入荷しました。

えっ、ついに名作椅子!?
はい。こちらはイギリスの老舗家具メーカーErcol(アーコール)社が1958年に発売した「バタフライチェア」。デザインは創業者でもあるルシアン・エルコラーニです。発売当時は「401 Preformed Chair」という名称でしたが、後についたニックネームがいつのまにか名前になりました。


1950年代半ばの最新技術であるプライウッド(成形合板)を用いた有機的な座面や背面のカーブ、旋盤工法で削りだした脚を独特のフレーム構造でつないだ美しい佇まい。
1980年代に一旦製造が終了したものの、服飾デザイナーであり、さまざまな家具や手仕事の日用品をセレクトし世界中に発信することでも知られるマーガレット・ハウエルさんが熱望し、2002年に復刻再生産されたのも頷ける素晴らしいプロダクトです。

正規品のお値段は税込12万円程度。決して高すぎるわけではありませんが、当店のお取り扱い商品のなかでは少し目立ってしまいそう。
というわけで、今回入荷したのは税込1,161円。そう、ペーパークラフトのミニチュアなのです。
期待させてごめんなさい。

こちらは「1:16」と書いて「ONE TO SIXTEEN」というブランドの製品。企画・デザインは日本を代表するデザイナー安積朋子さんのTNA Design Studio、製造は「かみの工作所」などでお馴染みの福永紙工とのコラボレーションで生まれました。

ブランド名が示すとおり、実物の16分の1のサイズで、ほぼハガキサイズほどの厚紙から切り出したパーツを組み立てて作ります。

パーツはほとんど切り抜きが完了した状態で、ほんの数ヵ所の点だけが切り残されています。そこをカッターで軽く押すときれいに外れます。

また折れ線にもきちんと筋が入れられているので、出来上がりのシャープなラインも簡単に出すことができます。この辺は空気の器やテラダモケイの各製品を手掛ける福永紙工の超高精度なカット技術が発揮されており毎度感心させられるところ。

切り離したあとは、糊(別売りです。木工用ボンドなど普通のもので十分きれいにできます)を少量塗りながら組み立てます。
このシリーズのスケール1/16は、モノを半分にするという作業を、「1/2、1/4、1/8、1/16」と4回繰り返してできるサイズ。したがって出来上がりの大きさはわずか5cm程度。糊付けの際には爪楊枝などを使うほうがよいでしょう。

また本製品には作り方の説明があまり詳しく書かれていません。失敗なく作りたい方はパッケージに書かれているとおり公式サイトの組み立て方説明ページを見ながら製作することをおすすめします。

まあ、そんなに恐れなくても、大して器用でもないACARTでもすぐに作れました。


曲げた2枚の板を重ねて接着する座面や背面など、考え方は本物のプライウッドと同じですし、凝った特徴的なフレーム構造も、少し単純化してありますがこれまた本物そっくり。
まさに名作椅子のお勉強に役立つ教材として使えるクオリティで、作って眺めて楽しめます。


さらに本製品にはディスプレイ用の背景まで付属しています。こちらは舞台のカキワリのような簡単なイラストのパネルなのですが、色合いもオシャレで、ちょっとシュールな感じが素敵です。

ちなみに今回当店に入荷したのはこのバタフライチェアだけなのですが、現時点でもシリーズにはいくつかの名作椅子がラインナップされていますし、どうやらこれからも増える予定があるようです。
何より実物が期待以上だったので、当店もあと少しバリエーションを増やしたいと思います。

あこがれの名作椅子を作りながら学べる「1:16」シリーズ。
机の上で小さなミュージアムを作ってみませんか？

ACART LIFESTYLE online storeでも本日から販売開始です。

1:16　 003 Butterfly chair/ バタフライチェア　￥1,161(税込)

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