文學堂の入荷と、新作「月とあざらし」 [商品紹介]
日本の文豪たちで、ニッポンの文具を、つくりました。で、お馴染みの文學堂。
ACART LIFESTYLEでも依然人気は衰えることを知りません。
あるときは近くの大学の学生さんたちが何名かでご来店され
「◯◯ちゃんが『銀河鉄道の夜』持ってるから、わたしは『雨ニモマケズ』にしよー。梅雨だし。」とか
「もうすぐ漱石『夢十夜/第一夜』を使い終わりそうだから、次はこれ宮沢賢治の『二十六夜』にしようっ」とか
「彼氏のプレセント・・・あっこれちょうどいい。『人間失格』!」とか。
またあるときはは海外のお客様が「おお『「ソーセキ』『ダザイ』・・・うーん『ムラカミ』は無いのか。じゃあ『サカグチ』にする」とか。
とにかく皆さん作品に対する想いとともに、その独特の色鮮やかなデザインや、手作りの風合いに惹かれて、競うように品定めをされています。
そんな感じなので、気がつけばいつも何かが欠品に。ということで今回もたくさん注文させていただきました。
この製品は手作りによる少量生産なので、メーカーさんで欠品のものは入荷にかなり時間がかかるのですが、今回はたくさんのアイテムがすぐに納品されました。
その中にひとつ見慣れない作品が。小川未明『月とあざらし』の和綴じノートと足袋ソックスです。
それと名言鉛筆の小川未明シリーズ。
和綴じノート 月とあざらし ¥756(税込)
足袋ソックス 月とあざらし ¥1,296(税込)
名言鉛筆5本セット 小川未明シリーズ ¥864(税込)
実はこちらはこの夏追加された新作。
当店がお取り扱いを開始した時点では、太宰治、宮沢賢治、夏目漱石の3シリーズのラインナップで、その後加わった小川未明と坂口安吾のシリーズについてはこれまで作品数は少なめでした。
それがようやくこの夏、先の3文豪たちに負けないほどの作品数に増えることになったのです。
デリバリー開始は小川未明が6月中旬、坂口安吾が7月中旬とのこと。資料によるとよりビビットでかわいいデザインがたくさんとなっています。
そんな中ちょうど出来上がったばかりの『月とあざらし』が今回の納品分に間に合い、当店にやってきたというわけです。
波間に覗く氷山の中に、つぶらな瞳のあざらしが一匹。空には黄色く輝く月がひとつ。和綴じノートのそれは、いつものようにシルク印刷の厚みのあるインクで描かれ、塗り色の際の部分が僅かに滲んだような独特の風合いと色鮮やかなコントラストがとっても素敵な出来栄えです。
一見とってもキュートなモチーフに見えます。
でも。あざらしの瞳とそれを照らす月の光が淋しげでとても正視できない・・・。それは小川未明の「月とあざらし」を読んでしまったからでした。
それほど日本文学に詳しくないACARTですが、文學堂の製品をお取り扱いさせていただくようになってから、時間を見つけてモチーフとなった物語を読むようになりました。幸いほとんどの作品は、書店や図書館で文庫本を探さなくても、無料で全文読むことができます。著作者の死後50年を経て日本国内における著作権が消滅した作品を公開する仕組み「青空文庫」にはほとんどの作品が公開されおり、この「月と海豹」も読むことができます。
実はこの作品は今回はじめて読みました。
「さびしくて、さびしくて仕方がない!」と打ち明けるのは、凍てつく北方の海で、いなくなった子供をひたすら待ち続ける親あざらし。
そしてそのあざらしを不憫に思う月の物語です。
日本のアンデルセンと呼ばれた小川未明による童話作品。すぐに読み切れる短編ですし、検索サイトで「月と海豹」もしくは「月とあざらし」と検索すればすぐに原文が出てきます。
読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。
さて、話を元に戻します。文學堂の在庫がたくさん復活しましたよの話です。
和綴じノートでは『坊っちゃん』『明暗』『人間失格(一)』『人間失格(二)』『富嶽百景(二)』『注文の多い料理店』『イギリス海岸』のなどが入荷。
筒型ペンケースでは『文鳥』が、足袋ソックスでは『雨ニモマケズ』『赤い蝋燭と人魚』などが入荷したほか、たくさんの在庫を補充しています。
以前から『こころ』や『ヴィヨンの妻』『よく利く薬とえらい薬』などのようなキレイ目のデザインの人気は引き続き強いのですが、それに加えて『人間失格(一)』や『吾輩は猫である』のようなインパクト強い系の人気が盛り上がっているように思います。
特によく聞くのか『注文の多い料理店』の入荷を望むご意見。
まさにとっても注文の多い『注文の多い料理店』です。
お後がよろしいようで。
ACART LIFESTYLEでも依然人気は衰えることを知りません。
あるときは近くの大学の学生さんたちが何名かでご来店され
「◯◯ちゃんが『銀河鉄道の夜』持ってるから、わたしは『雨ニモマケズ』にしよー。梅雨だし。」とか
「もうすぐ漱石『夢十夜/第一夜』を使い終わりそうだから、次はこれ宮沢賢治の『二十六夜』にしようっ」とか
「彼氏のプレセント・・・あっこれちょうどいい。『人間失格』!」とか。
またあるときはは海外のお客様が「おお『「ソーセキ』『ダザイ』・・・うーん『ムラカミ』は無いのか。じゃあ『サカグチ』にする」とか。
とにかく皆さん作品に対する想いとともに、その独特の色鮮やかなデザインや、手作りの風合いに惹かれて、競うように品定めをされています。
そんな感じなので、気がつけばいつも何かが欠品に。ということで今回もたくさん注文させていただきました。
この製品は手作りによる少量生産なので、メーカーさんで欠品のものは入荷にかなり時間がかかるのですが、今回はたくさんのアイテムがすぐに納品されました。
その中にひとつ見慣れない作品が。小川未明『月とあざらし』の和綴じノートと足袋ソックスです。
それと名言鉛筆の小川未明シリーズ。
和綴じノート 月とあざらし ¥756(税込)
足袋ソックス 月とあざらし ¥1,296(税込)
名言鉛筆5本セット 小川未明シリーズ ¥864(税込)
実はこちらはこの夏追加された新作。
当店がお取り扱いを開始した時点では、太宰治、宮沢賢治、夏目漱石の3シリーズのラインナップで、その後加わった小川未明と坂口安吾のシリーズについてはこれまで作品数は少なめでした。
それがようやくこの夏、先の3文豪たちに負けないほどの作品数に増えることになったのです。
デリバリー開始は小川未明が6月中旬、坂口安吾が7月中旬とのこと。資料によるとよりビビットでかわいいデザインがたくさんとなっています。
そんな中ちょうど出来上がったばかりの『月とあざらし』が今回の納品分に間に合い、当店にやってきたというわけです。
波間に覗く氷山の中に、つぶらな瞳のあざらしが一匹。空には黄色く輝く月がひとつ。和綴じノートのそれは、いつものようにシルク印刷の厚みのあるインクで描かれ、塗り色の際の部分が僅かに滲んだような独特の風合いと色鮮やかなコントラストがとっても素敵な出来栄えです。
一見とってもキュートなモチーフに見えます。
でも。あざらしの瞳とそれを照らす月の光が淋しげでとても正視できない・・・。それは小川未明の「月とあざらし」を読んでしまったからでした。
それほど日本文学に詳しくないACARTですが、文學堂の製品をお取り扱いさせていただくようになってから、時間を見つけてモチーフとなった物語を読むようになりました。幸いほとんどの作品は、書店や図書館で文庫本を探さなくても、無料で全文読むことができます。著作者の死後50年を経て日本国内における著作権が消滅した作品を公開する仕組み「青空文庫」にはほとんどの作品が公開されおり、この「月と海豹」も読むことができます。
実はこの作品は今回はじめて読みました。
「さびしくて、さびしくて仕方がない!」と打ち明けるのは、凍てつく北方の海で、いなくなった子供をひたすら待ち続ける親あざらし。
そしてそのあざらしを不憫に思う月の物語です。
日本のアンデルセンと呼ばれた小川未明による童話作品。すぐに読み切れる短編ですし、検索サイトで「月と海豹」もしくは「月とあざらし」と検索すればすぐに原文が出てきます。
読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。
さて、話を元に戻します。文學堂の在庫がたくさん復活しましたよの話です。
和綴じノートでは『坊っちゃん』『明暗』『人間失格(一)』『人間失格(二)』『富嶽百景(二)』『注文の多い料理店』『イギリス海岸』のなどが入荷。
筒型ペンケースでは『文鳥』が、足袋ソックスでは『雨ニモマケズ』『赤い蝋燭と人魚』などが入荷したほか、たくさんの在庫を補充しています。
以前から『こころ』や『ヴィヨンの妻』『よく利く薬とえらい薬』などのようなキレイ目のデザインの人気は引き続き強いのですが、それに加えて『人間失格(一)』や『吾輩は猫である』のようなインパクト強い系の人気が盛り上がっているように思います。
特によく聞くのか『注文の多い料理店』の入荷を望むご意見。
まさにとっても注文の多い『注文の多い料理店』です。
お後がよろしいようで。
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