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これが最後?今日と明日は矯正展が開催されます [奈良のこと]

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奈良市のきたまちエリア、般若寺の近くにあるレンガ造りの建造物。
重厚で趣きのあるその姿は美術館か何かのようにも見えますが、これは奈良少年刑務所です。
ここで本日と明日、施設内を一般公開し、受刑者たちがつくった家具や工芸品などを販売する催し「奈良矯正展」が開かれます。
今年で26回目となる人気のイベントですが、刑務所としての開催は今年が最後。
それはこの刑務所は今年度末で閉鎖されることが決まっているからです。

奈良矯正展
9/10(土)9:30~16:00
9/11(日)9:30~14:00
奈良少年刑務所(奈良市般若寺町)

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(写真は以前の様子です)
普段は重く閉ざされた門扉もこの日ばかりはフルオープン。場内は和やかな雰囲気となります。
貴重な建築を間近で見ることができる唯一の機会ですが、建築や歴史に興味がなくても、刑務所独特の設備・・・たとえば面会室や鉄格子など、普段はなかなかお目にかかれないものばかりで興味深く見て回ることができます。希望者には当日申し込み(先着順)で「施設見学」も実施され、矯正展会場以外のさらに貴重な刑務所施設を見ることができるそうです。
また矯正教育の内容を知ることができるパネル展示や、受刑者の書道や絵画作品などの展示を通して、社会における矯正施設の活動をより深く理解することができます。

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たくさんのテントはそれぞれ趣向をこらした販売ブースです。木工の家具や玩具などの日用雑貨、植木の鉢植え、みたらし団子やフランクの屋台などが驚くほどお手頃価格で並んでいます。さながら学園祭のようで、刑務所にいることを忘れてしまいそうです。


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この奈良少年刑務所は1908年につくられた日本に現存する最古の刑務所。
近代化を目指した明治政府によってつくられた「明治の五大監獄(千葉、長崎、鹿児島、金沢、奈良)のひとつであり、当時の姿をとどめる唯一の刑務所です。
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耐震強度などの問題から刑務所として使い続けることが困難であるという決定がなされた際には、その建築施設の歴史的価値から保存を願う声があがりました。現在では地元の複数の自治体などから設立された市民団体により国の重要文化財に指定されることを目標に活動が続いています。

そして今年7月末についに法務省から発表されたのが「この刑務所の運営権を民間に売却する」という決定でした。土地や建物を国有のままとし、耐震改修を施したうえで民間企業に運営をまかせるとのことで、案としては博物館やホテルなどへの転用が検討されています。運営事業者の発表は来年になるとのことですが、とにかくこの名建築がこれからも変わらず見られるということで、安心した方も多いことでしょう。

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そんな名建築を気軽に見学できる貴重な機会である矯正展。
今後この刑務所が一般の人達とどのように関わっていくのか楽しみですが、しばらくは簡単に立ち入ることができなくなるかもしれません。ぜひ最後の機会に訪れてみてはいかがでしょうか?

ちなみに本日は最後ということもあってか歌手の杉良太郎さんやMAXさんもテープカットにいらっしゃるそうです。
あの場所に杉良太郎さんはともかくMAXさん・・・。ちょっと意外な組み合わせですね。

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最後に、明日は日曜日ですので猫が出勤いたします。
矯正展が開催される奈良少年刑務所とは少し遠くなりますが、ACART LIFESTYLEにもぜひ足をお運びください。


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