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まもなく見頃。正暦寺の紅葉 [奈良のこと]

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昨日の定休日、どんよりとした曇り空の中ではありましたが、紅葉狩りへいってまいりました。
奈良市内から南へ、車で20分ほどのドライブの末、辿り着いたのは…。菩提山真言宗正暦寺です。

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実は何度かACARTのブログにも登場している正暦寺。
主に日本酒イベントのご紹介の際に、清酒発祥の地という話題でお名前をお借りしたことが多かったと思いますが、実は紅葉スポットでもあるんです。
さらにこの時期は 秋季・秘仏特別公開も開催中ですので、紅葉だけでなく珍しい仏様も見ることができます。
これは行かないと!

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正暦寺は、一条天皇の勅命により992年に創建されました。しかしその後度重なる兵火や廃仏毀釈によって衰退し、現在は僅かな建物を残すのみとなっています。
また最近も2014年2月14日の大雪によって倒壊した木が本堂の上に覆い被さり、屋根が半壊してしまう、という災害にも見舞われました。もしかしたらご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんね。

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そんな度々の危機を経験してきた正暦寺の山内には3000本を超える楓があり、秋になるとそれらが紅葉していくため、古来より『錦の里』と呼ばれてきました。また、同じ頃には1000株以上の南天も赤い実をつけ、楓とともに山を彩ります。
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車で到着すると係の方が駐車場に誘導してくれます。ここで協力金の500円をお支払いして、境内へ。

山を少しだけ登ると最初に現れるのが福寿院です。
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数寄屋風客殿建築の建物は国の重要文化財に指定されており、県指定重要文化財の孔雀明王像、京狩野3代目狩野永納筆の襖絵が拝観できます。
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特に毒蛇コブラの天敵である孔雀に乗った姿の孔雀明王像は珍しいのでぜひご覧下さい。心身の毒を取り除き健康を願う仏様、ということなのでACARTもしっかりお参りしてきました。

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そんな仏様や襖絵、欄間の絵も見事ですが、特にこの福寿院客殿からの眺めは圧巻。庭の美しさはもちろん、福寿院の塀は低めに立てられているので、庭の向こうの山を借景として見渡すことができるのです。
いつまでもこの景色を心静かに眺めていたい、そんな気分になる場所です。


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そして福寿院のさらに上には本堂があります。大雪で倒壊した屋根はもちろんすでに直っておりました。
小さな本堂ではありますが、静寂の中佇むその姿は大変しみじみとした趣があります。

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こちらも雄大な山とをバックにのんびり楓を堪能できます。
縁側と障子、そして紅葉が一枚の絵のようです。
ちなみに本堂のご本尊は台座に腰をかけ踏割蓮華の上に足を置く倚像形式の薬師如来倚像(重文)。
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福寿院の孔雀明王像と同じく珍しいお姿の仏様だと思うので、ぜひ拝観ください。


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例年の見頃は11月中旬から下旬ということで、全体的にはまだちょっと早いかな?という印象。
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でもたくさんの楓は十分に美しく、濃い黄色をしたイチョウや花を落とした百日紅、実をつけ始めた南天、千両、万両など楓以外の植物も大変見応えがありました。

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土日は少し混み合うこともあるようですが、京都などに比べるとゆっくりと紅葉を楽しめる穴場スポットだと思います。

11月10日~12月2日まで は奈良交通臨時バスも運行されていますので、車でのアクセスが難しい方もこの機会にぜひ。

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菩提山真言宗 大本山 正暦寺
奈良市菩提山町157

秋季・秘仏特別公開(重文など)
11月3日 ~ 12月2日  9時~17時(12月~2月は16時)
中学生以上500円、小学生200円


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